富士桜という力士をご存知だろうか?
1970年代~1980年代に活躍した力士だ。
という小生もとても小さかったので、詳しく目に焼き付いている訳ではない。
が、小生が相撲を好きになったきっかけとなった力士であり、自分と同じ郷土の人たちを
応援するという感情を最初に持った方かもしれない。。
この富士桜(現在は中村親方)が、2013年2月8日をもって定年退職となり、
相撲界を去る。
また一人、相撲界から親しんだ人材が消えてゆく。
寂しい限りだ。
この富士桜。
山梨出身力士というのもあるが、小柄ながら闘志満々で真っ向から勝負する。
しつこい突き押しで、この相撲スタイルが、子供心にも分かり、いつしかファンになっていた。
土俵を降りれば、柔和な表情。
「突貫小僧」の愛称でも親しまれた力士で、昭和天皇も愛した力士だったとか。
とりわけ天覧相撲では、麒麟児との名勝負が有名で、昭和天皇も身を乗り出して
観戦されたそうな。
富士桜の記録は以下の通り。
最高在位:関脇
金星:9個(2代目若乃花3、輪島3、北の湖2、琴桜1)
幕内在位:73場所
連続出場記録:1543回(歴代2位)
同部屋の同僚には、元祖黒船の高見山、弟弟子には大関朝潮
なんといっても連続出場記録1543回は凄い記録。
小兵力士なのに驚異的な数字。
稽古の虫としても有名で、体の不利を補ったのだと思う。
今になるとその凄さが良くわかる。
引退後、中村親方として後進を指導し、4人の関取を育てた。
また、お笑いの安田大サーカスのHIROさんの師匠でもあった。
初土俵から50年にも及ぶ土俵生活。
長い間お疲れ様でした。
心に残る力士でした。