いや~たった今熊谷から戻ってきた。
今シーズン最後の試合。
春季大会で大敗した慶応相手に、気迫あふれる試合を見せてもらった。
確かに両軍ともに凡ミスも多く、課題も多い試合だったが、とにかく最後の試合にかける
両軍の気迫が伝わってきて、面白い試合だった。
結果は以下の通り。
法政 慶応
前半 7 0
後半 22 28
合計 29 28
法政リベンジ
(得点)
前半:武者T(G〇)
後半:半井(G〇)⇒石川(G〇)⇒森谷(G×)⇒岡本PG
(前半)
法政は風下。前半何とか凌いで後半につなげたい。
試合開始から風上を利した慶応に押され、法政自陣でゲームが進む。
慶応も最後の試合とあって気迫が伝わってくるが、気持ちの面では法政も負けていない。
あわやトライシーンもあったが、法政のディフェンスがよく、また、慶応のここぞという場面での
ノッコンなどに救われ、得点を許さない。
26分 試合が動く。法政自陣22mライン内まで攻め込まれていたが、ターンオーバーで押し戻し、
一気に慶応陣内へ。
慶応陣内で法政ラインアウト。
法政 見事キャッチすると左展開。ここで本村選手⇒堀選手へと素晴らしいパス。
堀選手が中央を割って突破すると、フォローしていた武者選手へ。
これまた素晴らしいステップで中央に先制トライ。主将がチームを鼓舞する素晴らしいトライ。
法政7-0慶応
28分 勢いづく法政は、自陣で慶応のパスミスを武者選手が拾うと、そのまま独走で
中央にトライ・・・・と思いきや手前でノッコン。勿体なかったが、主将や岡本選手ら4年生の
動きは気迫十分。素晴らしい。
ここから膠着状態。相変わらず両軍ミスが多い。
法政の出足の早いタックルはいい。
そして前半終了。
法政7-0慶応で折り返す。
押され気味だったが無得点に抑えたのは大きい。
金選手や石澤選手、半井選手らのディフェンスは素晴らしかった。
また武者主将、岡本選手、本村選手ら、4年生全員が攻守にわたって素晴らしい動きでチームを
引っ張り、4年生最後の試合にふさわしいプレーだった。
(後半)
風上に立った法政だが、有利というほどの風ではない。
後半早めに突き放すトライが欲しい感じだった。
1分 ほぼ中央やや法政陣内での慶応ボールのラインアウト。
慶応キャッチし、右展開するもノッコン。
これを小池選手が拾うと、素早く9⇒12⇒13とつないで、ここから半井選手が、法政10mライン
あたりでもらうと、素晴らしい突破で独走。左サイドにトライ。
BKでとった素晴らしいトライだった。
岡本選手が厳しい角度だったがGを決めて法政理想的展開で突き放す。
法政14-0慶応
今日の岡本選手は、攻守で素晴らしい。キックも神がかっていた。
5分 この試合法政がリードしていたが、見ていてどこか不安があった。
慶応がこのまま静かに終わる訳がない。
いつ慶応の目が覚めるか? 不安を感じていた。
そしてついに慶応の目が覚める。
法政の反則によるキックから5mラインに迫られる。
慶応ボールのラインアウト。慶応キャッチし、モールを組まれると一気に押し込まれ
トライを奪われる。
G成功。
慶応の反撃。慶応のアタックに俄然迫力が出てきた。
法政14-7慶応
11分 慶応にトライを奪われ嫌な雰囲気が漂ったが、法政自陣において、慶応ノッコン。
これを岡本選手が拾う。素早く本村選手に繋ぐと、4年間の集大成のように素晴らしい突破で
一気に慶応陣内に。
本村選手が石澤選手に繋ぐと、金選手とFWBK一体となってなだれこみ、金選手が放った
ラストパスは、4年生の石川選手への炎のパス。
石川選手が渾身のトライ。G成功。
岡本、本村、石川選手ら4年生の気迫を感じるトライだった。
行ける!! 慶応に勝てる。そう思った。
法政21-7慶応
(法政 武者選手気迫あふれるアタック)
16分 気が緩んだわけではないだろうが、法政のタックルが甘くなり、慶応5番に大きくゲインされ、
一気に22mライン内に入られると、左展開で崩されトライ。
法政 簡単に崩されている。
やはり気が抜けない。
法政21-14慶応
18分 法政 慶応自陣で反則を得るが、PGは狙わず、トライを奪いにゆく。
5mラインでのラインアウトから、法政モールを組み、小池選手がトライを狙い倒れ込むが、
慶応ディフェンスに体をうまく入れられトライならず。
23分 法政 慶応陣内22mライン内に入り、ラインアウト。
途中から入った山本選手がキャッチすると5⇒6とつなぎ起点となる。
ここから素早く左展開。9⇒10⇒14⇒12と高速展開。最後は森谷選手が
左サイドに飛び込みトライ。
慶応を引き離すBKでの素晴らしいトライだった。
Gは失敗。
法政26-14慶応
(岡本選手のキックは、関学戦もそうだが、この試合も素晴らしかった)
27分 しかし慶応もしつこい。
突き放しても、ぴったりついてくる感じ。
法政のタックルが甘くなり、あっさりWTBに突破されトライを奪われる。
法政26-21慶応
ここから両軍勝敗を意識した攻防でこう着状態が続く。
(法政懸命なディフェンス)
38分 法政 これまで懸命なディフェンスで凌いできたが、
法政陣内5mラインに迫られ、慶応ボールのラインアウト。
あと2分凌いでほしいの願いもむなしく、 慶応キャッチすると、モールを組まれ、
痛恨のトライを奪われる。
Gも決められ、慶応 逆転
法政26-28慶応
法政 ここまで来て終わるのか・・・・。
またしても善戦止まりなのか・・・・。
ため息に変わる。
40分:リスタートのキックオフ。法政選手は諦めていなかった。キックと同時になだれこむと、
山本選手が、素晴らしいキャッチ。右展開、左展開とつなぐ。
40分を告げるホーンが鳴り響く。法政はもう後がない。この攻撃を切る訳にはいかない。
法政ファンの祈りのような声援と、慶応ファンの応援が飛び交い、この試合最大の盛り上がり。
金選手がラインに押し出されそうになるが、渾身のパスでゲームを切らせない。
攻撃を続けるしかない法政と、切らせたい慶応の息詰まる攻防。
そしてここで慶応が反則。
あとがない法政は、当然ながらPGを選択。
左サイドよりで、35mはあろうか。
法政の命運を託すのは岡本選手。
入れば逆転勝ち。外せば敗北が決まる。
凄まじいプレッシャーがかかるPG。
会場は静まり返る。
法政選手そしてファンの願いがこもった岡本選手の放ったPG。
一瞬時間がスローモーションのように流れた。
ボールはポストの間を通過。
そして時間は流れ出す。
PG成功。
岡本選手 高々と指を突き上げ法政選手のもとへ。
法政 逆転勝利
この瞬間 法政選手たちが歓喜、そして涙していた。
こんな光景を見たかった。
(法政選手歓喜&涙)
何という劇的勝利だろう。多くの法政ファンも涙していた。
春季大会で惨敗したあの慶応に見事勝った。
ミスもあったが、4年生を中心に、最後まで諦めず、気迫あふれる試合だった。
これで大学選手権、プルーAでは、2勝1敗で勝ち越して終わった。
法政にとって来年に繋がる慶応という壁を超えた勝利だった。
そして四年生選手のみなさん ラストゲーム 素晴らしい気迫でした。
4年間お疲れ様でした。
法政は、一時に比べ低迷しているし課題も多いが、こういう感動的な試合が出来る。
潜在能力は十分ある。
この試合が法政の本当の覚醒のきっかけになってくれることを願わずにはいられない。
来年完全復活しよう。
頑張れ 法政