終の信託 | 夢の続き・・・

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久しぶりの映画は、ちょっと重いテーマ。


「終の信託」だ。



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キャストは、草刈民代さん、役所広司、大沢たかおさん、浅野忠信さん等豪華キャスト。


重いテーマで少々迷ったが、「Shall we ダンス?」コンビや大沢さんと言った

キャスト面が後押ししてみてみた。


内容的には、重いぜんそく患者(役所)は、日々進行する病状において、

死期を悟ると、主治医(草刈)に、延命治療は望まず、先生の判断で

治療を辞めて欲しいと訴える(リビング ウィル)。

ふたりの間には、恋にも近い感情が芽生えており、主治医は、患者が発作を起こし、意識不明

の中で、それを決行する。


れから3年後。遺族から告発される。


検察官(大沢)は法で認められた尊厳死ではなく、それは殺人だと執拗に迫る。

一方、医師は、患者の苦痛を救うことは、殺人ではないと訴える。

果たして患者からの信託を受けた主治医の運命は・・・。



武士の世界で言う「介錯」ではないが、個人的には、もう治る見込みもなく、

意識がない、または凄まじい苦痛が伴うなら延命治療は望まず、介錯が欲しい。



しかし、法律的には、尊厳死が認められる条件って結構厳しく、

尊厳死を望む末期の患者にとってはかなり厳しい条件のように感じる。


尊厳死というものに対し、日々死を扱う医療現場と、机上での精神的な法律との間に

かなりのギャップがあるように思う。


どこからが尊厳死で、どこからが殺人なのか?


どこかで線を引くにも、その基準つくりというのは確かに難しいですな。


これが正しいという答えがないからだと思う。


今後もかなり議論すべきテーマですな。


いろいろ考えさせられる映画だったが、医師と患者の恋のような感情。


これはちょっと中途半端だったな。


それまでの経緯からすれば、接点が薄すぎて「何故?」といった感じでだ。


この部分はもっと丁寧にするか、または全く削除でも良いような気がするな。


一方、医者と検事の言い分を争う場面は、なかなか迫真の演技で聞き入ってしまう。


とにかくキャストの演技は、実力派ばかりなので、演技は凄く良かったと思う。


ということで、評価は☆4つ


(評価)

☆☆☆☆
※★=0.5☆

(基準)
☆☆☆☆☆ かなり良い もう一度映画館に見に行きたい。 DVDは購入する
☆☆☆☆   なかなか良い。
☆☆☆    まあまあ。しかし何かが足りない。
☆☆      がっかり。
☆       話にならん 金返せ!!