「夢売るふたり」を観てきた。
内容云々の興味というより、キャストで観た映画だ。
松たか子さん 個人的にとても好きな女優さん。
彼女の主演の映画は「告白」以来の映画だな。
そして阿部サダヲさん。
面白い俳優さんで、演技もすごく好き。
この他にも田中麗奈さん、鈴木砂羽、木村多江さんらなかなか豪華。
内容的にはこんな感じ。
東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と妻の里子(松たか子)。
そこらへんにいる普通の夫婦。
そこそこ繁盛している店で、順調だったが、火事で全てを失ってしまう。
ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で
金をだまし取ることを考案する。
店を立て直す資金を得るため罪悪感にかられながらも貫也は、心に寂しさをもった
OLや、スポーツ選手、シングルマザーの女性をターゲットに犯行を重ねる。
しかし、やがて夫婦の関係に変化が起き、そして被害者の告発の手が伸びる・・。
凄く松さんや阿部さんの演技が楽しめる映画だ。
素朴な夫婦。狂いだす歯車の様子をうまく演じている。
松さんの大胆な露出に以外さを覚えた。
そして、瞳でものを言う演技は、まさしくクールビューティで、
演技の幅がますます広がっている。
旦那は最初は、ターゲットとの女性と関係は持つもののの、妻の存在を明らかにし、
火事の話から同情してもらい、借用書も書くので結婚詐欺という思いは双方にない。
妻は旦那が詐欺のためとはいえ、関係を持つことを容認し、妻は嵌ってゆく。
やがて、店をもっと豪華な店にしようと欲が出てくると夫婦に歯車が大きく狂い始める。
犯行に手を染める実行犯の夫には、被害者への同情が、一方妻は、ますます犯罪への意識が希薄
のままになる。
やがて夫婦に亀裂が走る。
ラストで、二人のそれぞれの、その後が僅かに描かれるが、この夫婦がどうなるのかは、
観客の解釈に委ねられていて、実際はどうなるのか気になるところだ。
ただ全体的にみて、前半の快調さに対し、後半失速感を感じる。
淡々とすぎ、終盤の盛り上がりに欠けるのは残念だと思う。
キャスト陣が凄くいい演技なので、少々もったいない気がした。
という事で評価は☆3つ
(評価)
☆☆☆
※★=0.5☆
(基準)
☆☆☆☆☆ かなり面白い もう一度映画館に見に行きたい。 DVDは購入する
☆☆☆☆ なかなか面白い。
☆☆☆ まあまあ。しかし何かが足りない。
☆☆ がっかり。
☆ 話にならん 金返せ!!