ゾンビ映画と言えば巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督。
これはロメロ監督の1986年の作品
ストーリーは、ゾンビが増殖して、人間の生存はごくわずかというところから
始まる。
ごくわずかな人間(軍人や研究者)は追い詰められ、地下基地に逃れて暮らしていた。
ここで研究者はゾンビにかまれてもゾンビにならない研究や、ゾンビを飼い馴らす研究をしていた。
しかし、ゾンビは日に日に増え続け、危機が迫っていた。
軍人は研究が進まないことに苛立ち、ゾンビが迫る前に仲間割れが始まる。
人類は脱出できるのか・・・?
最初のゾンビ映画が出てもう44年もたつんですな。
そしてこの作品も26年も前の作品だが、ずいぶん今のゾンビと違いますな。
もっとも今でも結構楽しめる。
今のゾンビは、走ったり、武器を使ったり、しゃべったりするなど進化しているが、
このゾンビは、実に原始的で知能に乏しい。
ひたすら食べる本能でさまよい、頭を破壊しないと死なないといった定番のゾンビだ。
ただ、この作品は、今のゾンビの進化を予言する礎のような作品だ。
研究者が「バブ」というゾンビを飼い馴らし、教育して音楽を聴かせたり、武器を使わせたりといった
実際学習させ実践させたり、ゾンビの感情があるところを描いている。
まさにゾンビ進化の始まりが描かれており、現在につながっている感じで、今となると当時は気がつかない別の面白さがある。
ただ、この当時はまだ撮影技術がなく、気持ち悪いシーンの演出は如何にも作り物で、
ホラーらしい怖さがないのは残念。
少し金をかけてリメイクすれば、もっと面白い作品が出来るかもしれない。