今日は67回目の終戦の日を迎えた。
全国のいたるところで戦没者供養の式典が行われている。
何百万人もの英霊が人柱となり現在の平和に繋がっていることを改めて感謝したいと思う。
昨日に引き続き、戦争ものの映画だ。
「連合艦隊」だ。
東映が10億円の製作費用を投じて話題にもなった1981年の作品。
山本五十六長官ら指揮官や軍令部の目と、瑞鶴艦上爆撃機隊の隊長をはじめとした本郷家の人々や
大和工作科分隊班長らの小田切家の人々といった一士官や家族の目で連合艦隊の興亡を描いている。
内容的には、日独伊三国同盟締結⇒アメリカ禁油措置⇒ハワイ真珠湾攻撃⇒ミッドウェー海戦
⇒ガダルカナル島攻防⇒ブーゲンビルで山本長官撃墜⇒レイテ特攻作戦⇒沖縄上陸
⇒大和特攻
と言った感じ。
2時間26分でこれだけの戦局を描くのだから、多少あわただしい感じがしたが、
亡国に進む様子がうまく描かれている。
真珠湾において航空戦力を主力とした新しい戦術を披露した日本だったが、
それを進めたのはアメリカで、
日本の巨艦巨砲主義は相変わらずだったことは皮肉としか言いようがない。
また情報戦での軽視も致命的。
護衛もなしに帝国海軍の意地を見せるとした大和特攻や、神風特攻隊など
なぜこんな無謀なことをしたのかと思わざるをえない。
陸でも海でも横行した無謀な作戦は、当時中枢にいた軍部の能力なんだろうなと思う。
ちょっとそれたが、、映画に戻そう。
キャストはものすごく豪華。
個人的にはレイテ作戦の場面が好き。
囮としりながら引き受けた丹波哲郎さん演じる小沢治三郎渋すぎる。
栗田艦隊がレイテに特攻するために、ハルゼイを自分に十分引き付ける。
撃沈覚悟の凄まじい作戦だ。
特攻隊の永島敏行さん演じる瑞鶴艦上爆撃機隊隊長の突撃の場面は泣ける。
またラストの大和特攻。
迫力がある。
最後、谷村新司さんが唄う主題歌「群青」とともに描かれる大和轟沈は
分かっていながら改めてみるとまた泣けた。
狂った作戦が横行した亡国前の日本。
この時代、今の日本が失ってしまった素晴らしい精神もあるが、
やっぱり今の平和な日本がいいな。