2020年の春頃に、新型コロナウイルスが発見されたが、
その当時、コロナウイルスだから、ただの風邪なので熱が下がるまで待てばよいだけだ。
という意見を言う専門家が居た。
しかし、実態が解明されるに連れ、呼吸器感染症という症状だけではないということが分かってきており、
血流障害を引き起こす例もあり、多臓器障害を引き起こすウイルスであるという認識が一般的になってきた。
そして、インフルエンザのほうがもっと死者が出ているだろう!
とか、日本人は死亡率が低いから大丈夫!
という人もいるが、これは全く根拠のないことです。
むしろ、インフルエンザを比較することすら意味がありません。
海外との死亡率を比較する意味もあまりありません。
やらなければならないのは、日本で感染を如何に予防するか、拡大しないように対策するか。
を議論しなければならないのです。
現在の1月4日現在の日本の死者数は、3645例、感染者は246,365例となっており、死亡率にして1.4%ぐらい。
アメリカは2.1%程度と言われていますので、少ない方ではありますが、極端な差はありません。
また、統計というのはあくまでもデータとして記録に残っている数だけを表していますので、
アメリカは、もしかするともっと新型コロナウイルスによって死者が出ているかもしれません。
もっと感染者もいるかもしれません。
データというのは、あくまでも履歴が取れて、データとして残っているだけの数字になり、指標の一つに過ぎないのです。
日本は、これだけ対策をして約25万人程度の感染者に抑えられていて、死者も3645例と抑えられていますが、
もし、何の対策もしなければ、比較にならない数字になっていたでしょう。
また、先日コロナウイルスに対する特効薬としてイベルメクチンが有効性が高いかもしれないとお伝えしましたが、
まだそれがハッキリしているわけでもなく、インフルエンザにはタミフルなどの特効薬がありますが、
新型コロナには特効薬がありません。
インフルエンザは、多くは自宅で療養が可能ですが、新型コロナは重症化すれば入院は必須となります。
これは、大きな違いです。ですので、インフルエンザと新型コロナを比較することは意味がないのです。
このような現実の中、出来ることは予防、感染拡大阻止だけです。