彼はやって来たんだ・・
明大前の仕事現場から自転車をこいで、30℃超える気温の中ここ渋谷の神宮前までやって来た・・
額に大粒の汗を光らして、しっかり日焼けしたその顔は精悍そのものだった・・遊んで日に焼けたわけじゃないんだ、営業焼けさぁ・・・
そう、この彼こそ前回に電話をくれたその本人だったんだなぁ
引き締まったその顔はもう学生時分の顔じゃなかった、立派な営業マンの顔をしていたよ、差し出した冷たい緑茶を駆けつけ２杯喉に流し込んでニコリと笑った
彼は中々の二枚目イケメンで、学生時代は六本木でスカウトされてあのアバクロ日本一号店のアルバイトスタッフをやっていたんだなぁ・・・
で、今はバリバリの不動産営業
「その節は本当にお世話になりました・・」そして久しぶりの会話が始まったんだ
初めは笑顔での会話が、その内厳しい会話に変わった・・・
もう同期は半分近く辞めてしまいました・・毎晩10時～11時まで外で営業をやらされています、個人宅訪問、ビラ配り、電話アポ・・・
一日200件以上を営業訪問して、休みは週に1度あればいい方です・・
部署によって違いますが、中には部下に手を上げる上司もいますし、汚い言葉で罵倒される事も日常茶飯事でした・・
何人もの同期が去っていく姿を見ました・・
キツかったです・・
朝は5時半起きで帰宅は12時過ぎ・・遊ぶ？なんて考えられないですよ、毎日で精一杯なんでね・・
何度も自分は営業が向いてないんじゃないか、と自問自答の日々を送っていました、正直・・辞めようかな・・とも、思いましたよ。
そんな時に一件の成約を頂けたんです、ホントに嬉しかった！・・苦しかったけど唯一の救いを頂けた・・
そして部署が変わりました、これまでの上司と違い今の上司は自分の事をホントに心配してくれる良い上司です・・
でも正直、今もホントに精神的に厳しいですよ、飛び込みでドアの呼び鈴を押せない時が度々あります・・
でもね、あしながさん、どんな仕事でも同じですよね、楽な仕事なんかないですよね、ただボクはこの仕事を頑張る事で逆にどんな仕事でもやれる、変な自信があるんです・・それだけは誰にも負けない経験をつんでるぞ、と言う自信なんですかねぇ・・
入社する時の気持ち・・その前の最終面接で決めた「覚悟」、忘れてないです・・
ボクは弱い人間です、だからいつも気持ちは不安で一杯ですよ、でも頑張ります、あの時の気持ち覚悟がありますから・・最低1年、いや3年ここで、このバカみたいな厳しい環境の中で頑張ってみます。
・ ・・彼は、最後の言葉を笑顔で語ったんだ・・・
ボクが彼にかけたコメントは控えるよ
彼は現在手取りで30万以上のお給料を頂いている、新卒じゃ破格かもしれないねぇ、彼はそれも自覚している・・
それだけの仕事をしなければいけないんだとね・・
キミ達が4月1日以降に向き合う仕事ってもんはさぁ、キミ達が実際に考えているよりも厳しい責任業務なんだ・・
だから何度も伝えるんだ・・・
キミ達が向かう最終面接・・そこに「この会社でこの仕事をやるんだ」この「覚悟」を徹底的に気持ちの中に打ち出さなければ採用されないし、採用されたとしても、その「覚悟」がなかったら・・仕事と言う現実に打ちのめされてしまうだけなのさぁ・・どうだい、少しはわかってくれたかい？
今日は30度を遥かに越えて、暑くなるみたいだねぇ・・
彼は今日も自転車に乗り、大汗をかいて営業するだろう、人生の最高のライフプランをお客様と分かち合う為に・・
しっかりと日に焼けた彼は、今、何かから間違いなく脱皮した・・
「就活ラブ
」だぜベイベ！
就活支援センター Ｂｙあしなが
Ｍｒ、就活ソウルダイナマイト
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