この日はお墓参りへ。
その帰り、かつては武蔵五日市駅から
４ｋｍも奥、あきる野市養沢センターの
敷地の一角を借りて仮店舗で営業してい
たが、突然、閉店。
が、今年２月、青梅のこの地に店舗を
構えて新規オープンしたとの情報を得て
いたので、立ち寄った次第。
真新しい木の香りが漂う店内は、左手に
厨房、これに対面したカウンター席６席の
ほか、４人掛けのテーブル席１卓と２人かけ
のテーブル席が３卓という小体ながらシンプ
ルで明るい雰囲気の店だ。
入口のすぐ右隅には電動の石臼挽き製
粉器が鎮座している。
メニューは厨房に対面した壁に掛かって
いるだけで、プリントしたものはない。
お酒も色々な飲み方で提供している。
さて、小生が頼んだのは「お得そばくらべ
二枚」。家人と娘は「もり」。
はじめに登場したのが「もり」～福島県
いいで山麓差産の会津在来種を生粉打ちした
もの。店名に銘打っている通りの
「細打ち」だ。
稜線もシャープでおいしそうだ。
まずはそのまま手繰ってみる。
コシも喉越しも申し分なしだ。
会津在来はあまり食したことがない。
この蕎麦は香りはおとなく、後から仄かな
甘みが追いかけてくる。
次に、出汁の効いた濃い口の汁に蕎麦の先
を少しつけて手繰る。いやあ、蕎麦に絡んで、
うま味が加わる。美味い。
一気に平らげると～「そばくらべ」の
２枚目が・・・
信州安曇野産の信濃１号を生粉打ち
したもの。
こちらもシャープな稜線は変わらない。
さて、そのまま何もつけずに手繰る。
ええっ、これは素晴らしい。
「もり」より茹で時間がおそらく短い分、
コシがいいばかりか、香りが素晴らしいで
はないか！
濃厚な穀類香が鼻腔を刺激してやまない。
ああ、これは美味い。
気づけば半分ほど手繰ってしまった。
甘みも濃い。信濃１号はしばしば口に
するが、これほどの風味が高いのは初めて
かも・・・
後は濃い汁に少しずつ付けて一気に
手繰ってしまった。
車で来たのが残念至極。
家人に運転を代わってもらうことが
脳裏によぎりはしたが、この後、ホーム
センターや生鮮食品に立ち寄り、帰宅後は、
お隣との間のフェンスの修理などが待って
いたので諦めた。
それはそれで、美味しい蕎麦を堪能さ
せて頂いた。ご馳走さま～
また来ます。