営業時間終了の直前、電話を入れておいたら、
まだ蕎麦があるというので、訪れた。
店内にはまだ二組が蕎麦を手繰っており、
いつもなら女将が接客してくれるのだが、この日はおらず、
息子さんが接客してくれた。
小生は、カウンター席に着いて、
「夜明け前」を所望。
お通しで「冷や奴」がついてきた。
ゆっくりしているわけにもいかないので、
すぐにできる味噌田楽を追加注文して、
これをアテにしばしの寛ぎ時間を愉しんだ。
そして、〆は八ヶ岳産の玄蕎麦を
石臼で挽いたそば粉を
使った田舎そばを所望。
ここの蕎麦の特徴は～
しっかりと角が立っていることだ。
しかもコシがよく利いていて、
手繰った瞬間はそうでもないが、
喉を通ることには、穀類香が広がり、
噛んでいるうちに、
穀類独特の甘みが口内に広がる。
幾度も手繰っているうちに次第に、
その風味が確かなものに感じられてくる。
のど越しが良く、また噛み応えもある、
美味しい蕎麦だ。
汁は旨口の薄め。
これをたっぷりと含ませて手繰れば、
これまた旨みが加わって、
実に美味しいではないか！
最後は、猪口にさらし葱を落とし、
白濁のそば湯を注ぎいで飲み干した。
いやあ、この噛み応え、風味、ご馳走様～
また参ります。
駅から近いので訪問しやすいのだが、
昼間の列車の本数が極端に少ないので
うまくタイミングが合いにくいのが難点だ。
中央本線ならではの悩みであありますが。