寧静致遠の備忘録~はじめに | 闘狼荘日記

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乾坤を其侭庭に見る時は 我は天地の外にこそ住め

私の年齢は既に人生の折り返し地点を経過した様に思える。しかし其の後半生をどう生きるべきか?私自身でさえ覚束ず此れから一体どのような人生の後半章が待ち受けているのか想像だに出来ていない。

私は一言で言えば所謂筆無精と云う人間である。幼少時より読書は好きだったが逆に字を書く事は大嫌いで、親に半ば強制されて通った書道も嫌で嫌で堪らず基礎的な習得もしないまま放り出した。そんな性分が災いし成人した現在も其れは其れは下手くそな字を書き、自身でメモした文を後に自身で解読出来ない等と云う失態を何度も繰り返す程の筆無精、いや筆嫌いである。

そんな筆嫌いに加えて記憶力が良い方でも無く過去の事は余り覚えないタチで、良く言えば楽天家、悪く言えば学習能力欠如者である。幼い頃の記憶も驚く程に断片的で其の記憶量も少ない。或る意味、ポジティブで結構な性格なんだろうが、過去を自省しない者は只の愚者でしかない。自分自身の後半生の糧として一層充実した後半生を過ごす為に、どの様な事でも備忘録として文章に残したいと切に思う様になった。

そんな私に福音とも言えるのが現代電子技術の結晶の一つであるパソコンとインターネットだった。此の素晴らしい発明が無ければ私の様な不精者は伝えたい事も満足に文章には出来なかっただろうと思う。パソコン以前にもワープロと云うものが存在したけれども何故か其れには余り食指が動かなかったが、兎にも角にも此の様な素晴らしいものを利用しない手は無い。

どんな形にせよ、そして拙く恥ずかしいにせよ、文章を綴ろうと思う。其の手始めに此のアメブロを利用するのが手っ取り早く便利な様に思われる。しかし良く良く考えてみれば、こんな無料ブログなどと云うものは何時なんどきサーバー側の一方的な都合で利用を解除されるかも知れないと云う大きな危険を孕んでいる。そもそもインターネットのサーバー上にのみ電子化された文章をストレージすると云う事が如何にリスクが大きいかは深く考えなくても察しがつく。此れは有料のサービスでも大して変わらないだろう。其の為には必ず自身で管理できるバックアップを二重三重にしておかなければならないと思う。

ただ単純に無料だからと始めた此のアメブロも当初とは様相が一変した。アメブロ全体に低俗極まりない傾向が目に付いて仕方が無くなって来ている。特にモバイルでマイページにログインした際の、自身のブログを利用するページ以外の宣伝広告や芸能ネタやモバゲー勧誘等は不快極まりないが其れもタダ故の弱味、「タダほど高いものは無い」と昔の人は良く言ったものだ。将来的には有料でなるべくマシなところへの引越しを真剣に検討すると同時に先述した二重三重のバックアップを疎かにしないようにしよう。

平成25年2月25日