稽古日記 「居合腰」 | 闘狼荘日記

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乾坤を其侭庭に見る時は 我は天地の外にこそ住め

二月六日(水)
1930時~2130時 支部道場にて居合稽古。
利用している武道館の半面は、2030時まで伝統空手の少年部が毎回稽古を行なっている。
空手稽古の気合と怒号が絶えず反響する中で居合稽古を行うのは集中力を養うのに役立つと思う。

帰宅後の深夜に息子が発熱、38.8度まで体温が上昇。
脳裏には「インフルエンザ」が過ぎるが、救急外来まで行く必要は無さそうな容態なので朝まで様子を見る事にする。

二月七日(木)
朝の時点で息子の発熱は続いていたので、掛かり付けの小児科を朝一で予約。
昨夜予想したとおり医師の診断は「インフルエンザA型」、息子にはタミフルを処方される。
臨月の妻も自分も共に実家より遠方に居住している為に、平日に親族の介助は頼めない。更には次週に出産予定日を控えているので、此処で夫婦が共に感染して寝込む訳にはいかない。医師に事情を説明し、自分にはイナビルを処方して貰い其の場で吸引し感染を予防した。
小児科の医師から妻もイナビルを吸引する事を勧められたが、念の為に妻は其の足で産婦人科へ出向き担当医に相談、新薬であるイナビルのリスクを避ける為にタミフルを処方して貰う。

二月八日(金)
初期判断が功を奏し、夫婦共に感染は防げた様で胸を撫で下ろす。
息子もタミフルを服用してからは解熱したが保育園への登園許可は十二日からである為、自宅内で退屈を持て余している。少々の発熱でも体を動かして遊びたがるのは我子のみならず小児特有の傾向であり困ったものだ。

2000時~2130時 本部道場にて居合稽古。
抜き打ちの際の腰の入れ方を重点的に研究するも、其の度の精度を平均化して上げるのは非常に難しい。一緒に稽古をしている他流の先生の解釈と指導に違和感を覚えながらも私心を押し殺し其の指導に従い稽古を行う。どうにもスッキリせず、しかし顔には出さないように努める。

二月九日(土)
妻は産婦人科へ出産前の最後の検診を午前中で予定の為、1000時からの居合稽古と1200時からの合気稽古は休む。
本当は自分が車を運転し妻を乗せて行きたいところだが、解熱はしても咳が続いている息子を小児科の再診へ自分が連れて行かなければならない為に、妻は自身で運転して産婦人科へ。

1830時~2100時 本部道場にて居合稽古、剣術稽古は行わず。
昨日からのモヤモヤを宗家に質問し指導を受ける。結果、居合腰に於いての技術的なモヤモヤは晴れた。

十日と十一日は、いよいよ新生児を迎える準備の最終段階で追われる事だろう。
余命幾許も無い父の延命と心の平穏、妻と生まれる我が子の無事を神仏に祈る。

慶祝 紀元節。