赤羽刀と厄祓い | 闘狼荘日記

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乾坤を其侭庭に見る時は 我は天地の外にこそ住め

唐突ではありますが・・・


皆さんは厄年と云うものを信じますか?


私は信じています。


若い頃は信じていなかったけれど、今では信じています。


何故かと言いますと、不思議な事に厄年と云われる年には必ず己に災難が起きて来たからなのです。


偶然と言ってしまえば偶然なのかも知れませんが、それにしても科学的に解釈できない程の偶然が重なって来ました。


そんな事が有っても若い頃は厄祓いなんて全く関心が有りませんでしたが、流石に男の大厄と呼ばれる年は前厄・本厄・後厄と三年間きっちりと厄祓いをしました。


実を言いますと、厄祓いをしてもなお災難が起こったのです。


しかし、起きた災難が不思議と「軽く?」済んだのです。


一歩間違えれば命を落とすような災難が起きたにも関わらずです。


これは決定的でした、厄年と云うものを信じるには十分過ぎる程の経験でした。


災難は起きたけれども、厄祓いをしていた御陰で大事に至らずに済んだと今でも真剣に思っています。




そんな訳で、今年は我が女房殿の厄年ですので宇佐の八幡様で厄祓いをして頂いて参りました。



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毎年元旦の歳旦祭に、我々剣士は帯刀にて本殿まで昇殿し御祓いをして頂く事が許されています。


此れは一般の方々には普通は許されない事であり、その際には家族も同行を許されます。


つい先月の元旦には女房殿も愚息も御払いをして頂いていますが、今回改めて作法通りに参道を歩いて参拝して参りました。


元旦と夏越祭には、いつも慌ただしくしていますので改めてゆっくりと参拝すると新鮮な気持ちになります。



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参道の途中には、我が流租由縁の「誠心直道之碑」が建立されています。


此れも普段はじっくりと見れないものです。




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また同じ参道には、明治二十三年(1891年)から博多~久留米間の路線を走り、昭和二十三年~昭和四十年まで宇佐参宮線を走ったドイツ製の蒸気機関車「クラウス号」も保存展示されています。


私は所謂「鉄ちゃん」ではありませんが、蒸気機関車は大好きです。


このメカメカしさが堪りませんね~


ボルトやスプリングや鉄板プレスなどを必要以上に眺めてしまいます(≧▽≦)



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さてさて、無事に厄祓いも終わりまして・・・・


本日のメインイベント?である近在の県立歴史博物館へと向かいました。


女房殿には何も言ってなかったので、歴史博物館へ行くと言うと怪訝そうな顔をされました。


実は、2月3日から開催されている23年度企画展「赤羽刀・よみがえった名刀 がお目当てだったので~す( ´艸`)




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赤羽刀とは・・・


簡単に申しますと先の大戦で戦勝国となった連合国軍総司令部(GHQ)が日本人の魂である日本刀を全国民の武装解除政策の一環として廃棄を目的に接収しました。


全国各地で接収された莫大な数の日本刀の中でも東京都北区赤羽の米軍倉庫に一時保管されていたものが、当時の刀剣関係者の尽力により廃棄を免れて我が国に返還されたたのですが、これを総じて「赤羽刀」と呼んでいます。


しかしながら、その赤羽刀の何倍にも上る数(数十万振り)の御刀が焼却処分や海中投棄されたり国外に持ち去られてしまったのです。



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返還された赤羽刀は数十万振りの中の約五千五百振りだそうです。


勝てば官軍と申しますが、全くもって憤懣やるかた無しと言えますね。


米国は未だに原爆投下や民間人まで容赦なく殺戮した空爆等に関して一言たりとも謝罪せず、特亜三国は未来永劫とでも言いたげに謝罪と賠償を恥ずかしげも無く求めて来ており、全て日本が悪いと云うスタンスを崩していません。


それもこれも、魂である日本刀を没収廃棄された大和民族の大半が「まるで魂を抜かれたように」なってしまった事と無関係では無いのかも知れません・・・


原爆投下と敗戦から現在に至るまで多くの日本人は思考停止したままだと言えましょう。




話が逸れてしまいましたが、こうして返還された赤羽刀は製作地別に分類された後、研磨保存とその後の活用を条件に全国の公立博物館等に無償譲与されたのでした。


今回の企画展では、豊前・豊後の名刀が50振り余りと文化庁が所蔵する赤羽刀の中から選りすぐりの名刀17振りが県内初公開となりました。



豊前・豊後の名刀は


平長盛


藤原統景


大和大掾藤原貞行


大和大掾藤原國行


大和守藤原忠行


等々



文化庁所蔵刀は


國光(新藤五)


正宗


康光


井上真改(菊紋)


山浦環正行(源清麿)


大和守安定

 

等々



郷土刀も素晴らしかったですが、文化庁所蔵刀も圧巻でした。


本当なら、一振りに付き30分は眺めていたかったのですが・・・


女房子供からブーイングが起きるのが必至ですので、サラっと眺めただけでも素晴らしかったです。


写真撮影が禁止されており自分の目に焼き付けるしか術はありませんが、源清麿などは圧巻で溜息が出る程に本当に素晴らしかったです。


いやはや、久しぶりに目の保養が出来ました~


いや~良かった良かった:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



皆さんも、お近くにお寄りの際は是非!!



大分県立歴史博物館


宇佐神宮