伊計島、男木島へのアートな旅行(その1) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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昨日、旅行から帰ってきました。

 

沖縄本島に隣接する小島と、

香川県の小島を訪問していました。

 

今月3日から7日までです。

 

沖縄本島中部に小島が幾つかあるのですが、

その内の一番遠くにあるのが伊計島。

 

では何故、こんな所に行ったのかと言うと、

『イチハナリアートプロジェクト』

というアートイベントが3日から開催されているのですが、

友人のアーティスト、松岡友ちゃんが参加しているからです。

Ichihanari Art Project (イチハナリアートプロジェクト)(facebook)

https://www.facebook.com/Ichihanariartproject?ref=stream

伊計島舞台に芸術展 イチハナリアートプロジェクト開幕(琉球新報)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-210518-storytopic-5.html

伊計島でイチハナリアートプロジェクト 紹介動画(琉球新報)

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-210698-storytopic-5.html

 

伊計島は、

幾つか集まっている小島の中で一番遠くにあるという意味で、

イチハナリ(一離り)島の別名でも呼ばれるそうですが、

「イチハナリアート」の名はそこから取られたようです。

 

松岡友ちゃんは、オカルト美術家です。

 

どんな作品なのかというと、

魔術、祈祷、占い、神社、心霊、生と死等といった、

所謂オカルト的なものを題材にして、平面、立体、アニメーション、

コスプレパフォーマンスなど、幅広い表現形態で表現しています。

詳細はこちら↓

Tomo Matsuoka Art works

http://www.tomomatsuoka.com/

私のお気に入りの美術作家の1人です。

 

友ちゃんは、こちらの展示には結構来てくれているのに、

逆にこちらから友ちゃんの展示には

忙しさや予定が入っている等のため、

中々行かれなかったから、行ける時に、

無理してこんな辺境の地まで行ったというのはあります。

 

でも、元がマイナー好きという事もあり、

こういう辺境の地への旅、実は大好きですよ。

大勢の人が大挙して押し寄せる様な

メジャーな場所への旅行よりも、

余り人が行かない穴場への旅行の方が好き。

 

以前にも度々弊ブログで書いたと思うのですが、沖縄へは、

シーズンオフの真冬(2月頃)に行きたいと思っていました。

 

しかし、思いっきりシーズン中に行ってしまいました。

でも、アートを見るという確固とした目的で行ったので、

仕方が無い。

 

でも、実は、シーズンオフでも旅行客は大勢来ているらしい。

それについては後述します。

 

色々分からない事だらけなので、時間的に余裕を持たせ、

初日は、那覇への移動だけに留まりました。

 

旅客機で隣り合った人との談笑も愉しかったです。

沖縄好きで、いずれ沖縄に移住する予定だそうです。

WATSUという、リラクゼーションのお仕事をなさっているそう。

沖縄WATSUセンター <Okinawa Watsu Center>

http://watsucenter.jp/

連絡先を教えて貰ったので、

お礼のメールをしようと思ったのですが、

アドレスが間違っているのか、

送信できず戻ってきてしまいました。

 

 

 

◎2日目◎

友ちゃんは、13時までしかいられないとの上、伊計島までは、

交通機関でどれくらい時間が掛かるのか分からないため、

屋慶名行き路線バスの一番早い(6:20)のに乗車。

 

屋慶名までは、2時間も掛かりました。

値段も、1500円近く。

 

そこから又更に、別のバスに乗って行くそうなのですが、

よく分からない。

 

実は、終点の『屋慶名バスターミナル』ではなく、

その2つ手前の『JA与那城前』で降りるのが正解だったそうですが、

歩いてそんなに距離はありません。

 

伊計島へのバスがどこから出ているのか知らないため、

不安がって、そこからタクシーで伊計島へ行ってしまいました。

2900円です。

たまたま近くでタクシーの人が休んでいたのです。

 

実は、伊計島行きバスは、10時から出ていると、後で知りました。

500円です。

 

朝9時頃到着しましたが、10時からの開催の上、

友ちゃんも未だ来ていなかったので、

それまで周辺をぶらぶらしていました。

 

伊計島 イチハナリアートプロジェクト 1

 

海岸への入口ゲートが鳥居の形状をしています↓

 

伊計島 鳥居状海岸ゲート

 

 

 

◎空缶アートの家◎

 

伊計島空缶アートの家 1

 

伊計島空缶アートの家 2

 

伊計島空缶アートの家 3

 

海岸に行ったり、色々回りましたが、

一番印象的だったのが、

家の門構えがアルミの空缶で出来た家です。

 

狭い庭にも色々と物が溢れており、

塀には「交通安全」「365日」、

あと、文字がかすれて読みづらいのですが、

カタカナで注意文が書かれた看板等、

色んなものがある、如何にもアートの家。

 

しかし、後にイチハナリアートのスタッフに伺った所、

イチハナリアートとは無関係の民家だそうです。

 

家を撮影したいと思っていた所、

偶然その家の住人が出てきたので、撮影許可を願い出ました。

ちゃんと私の声が聞こえていたのか怪しい感じでしたが。

 

80歳くらいに見える男性の方で、繋ぎを着て、銛と、

先が鉤状になった銛(?)の二本を持っていました。

 

これから蛸捕りに行くとの事でした。

 

前日(3日)、その家の前の伊計公園で、

何かアートプロジェクト絡みのイベントが行われていたとか。

まあ、初日でしたからね。

 

その家の2つ隣に、

イチハナリアート参加作家の1人、真壁陸二氏による、

古い家を利用したパブリックアート作品がありました。

 

伊計公園の海岸側には、

『伊計勇士之塔』(先の大戦での戦没者の慰霊塔)もありました。

 

合掌・・・・・。

 

伊計勇士之塔

 

私がこの『アートの家』を推すのは、

別に皮肉のつもりはありません。

 

こういう、枠組みに捕われない感覚というのが、

現代アート的に大事だと思うので。

 

こういった、

作品を受動的に鑑賞するというお膳立てだけではなく、

お客が自分自身で思いがけないものを発見するのも、

現代美術の醍醐味だと思います。

 

後述する様に、イチハナリアートで展示されている作品も、

気合の入った作品が目白押しで、見応えあるものが多かったし、

作り物の豚にお客が色を塗るワークショップもありました。

 

で、例の繋ぎを着たご老人、

繋ぎを脱がずにそのまま海に入って蛸猟をし始めました。

 

沖縄のご老人は、とても元気ですなあ。

流石は長寿を誇る沖縄だけあります。

 

 

 

《つづく》