菊の葉(Xrizantema yarpağı,1989)アゼルバイジャンのアニメーション | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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・ロシア語題

菊の八つの花びら(Восемь лепестков хризантемы)


・脚本(Ssenari müəllifi)

アリフ・マハッラモフ(Arif Məhərrəmov)

・監督(Rejissor)

イェレナ・ゴルベヴァ(Yelena Qolubeva)

・制作所(Studiya)

アゼルバイジャン映画スタジオ("Azərbaycanfilm" kinostudiyası)

・時間(Vaxt)

15分(deq.)

Xrizantema yarpağı (film, 1989) - Wikipedia, Azərbaycanca


ロシア語版


Xrizantema yarpağı


Xrizantema yarpağı_2.jpg


Xrizantema yarpağı_3.jpg


Xrizantema yarpağı_4.jpg


Xrizantema yarpağı_5.jpg


久々のアゼルバイジャンアニメですが、

驚きの作品を見つけてしまったので、ここに紹介します。


何と、カフカースのイスラム系の一国が、

伝統的な日本を題材にしたアニメーションを制作していました!!

細かい所では色々とツッコミ所はあるのですが、

概ね違和感を感じません。


未だネットも無い時代に、

日本の伝統文化をここまで把握していたのには驚きです。


日本の繊細な美意識もかなり分かっている様で、

その意味でも驚嘆しました。

例えば、和服の女性達が風に煽られて蝶々に変身するとか、

風流だと思いました。

木の葉が水に沈む場面とか、トンボの飛ぶ場面なども、

伝統日本を題材にしなければ、決して描かなかったと思います。


登場人物は台詞を言わず、無声映画時代を思わせる字幕に沿って、

ナレーターが喋ります。

BGMに、教会オルガンの曲が出てきたりもしますけど、

私にはそんなに違和感は感じません。

演出が上手いと思いました。


このアニメーションが日本で知られていないのは

非常に勿体無いと思います。

これほど日本が世界中から注目されているというのに、

当の日本人はその事を余り知らなかったりします。




【追記】

2~5枚目の画像追加。


ナレーションで流れていたのは、


内藤丈草(1662~1774)

Найто Дзёсо


森川許六(1656~1715)

Морикава Кёроку


松尾芭蕉(1644~1694)

Мацуо Басё


などの俳句のようです。

『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(週間少年ジャンプ)

を思い出します。(2017/11/25)