プロシア語・プルーセン語(Prūsiskan)
かつて東プロイセンで先住民族プロシア人が話していた言語で、
17世紀末か18世紀初め頃には死語となったといわれる、
インド・ヨーロッパ語族バルト語派。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%AA%9E
一般的には、プロイセンというとドイツっぽさをイメージしますが、
ドイツ人は専ら、後から入植してきた侵略者の様な存在。
プロイセンのビスマルクがドイツを統一した事などで、
ドイツっぽさがイメージされるようになったのかも知れません。
プロシア人は、ドイツ、ポーランド、イギリスなどからの移民によって勢力が弱まり、
やがて彼らに同化していったそうです(Wikipedia)。
古プロシア語研究の第一人者に、
ヴィタウタス・マジュリス(Vytautas Mažiulis)
がいるそうですが、彼の研究書が手に入らないかな?
リトアニアに行かないとダメかな?
何故だかChim↑pomがリトアニアと縁があったりするので、
今度また行く時頼んでみようかな?
Vytautas Mažiulis(Wikipedia,Lietuvių)
つい昨年(2009)亡くなったばかり・・・。
取り敢えず、ネット上(主にWikipedia)からプルーセン語を拾ってきました。
〇プロシア語単語〇(再建語含む)
プロシア:Prūsa/Prūsija
プロシア人:Prūsas
プロシア語:Prūsiskan
土:zeme
おはよう:Kaīls Anksteīnai
こんにちは:Kaīls
さようなら:Ērdiw
ありがとう:Dīnka
いくら?:Kelli?
はい:Jā
いいえ:Ni
靴:kurpi
風呂場はどこにありますか?:Kwēi ast Spektāstuba?
あなたは英語が話せますか?:Bilāi tū Ēngliskan?
ポメサニア:Pameddi
ヴァルミア:Wārmi
ポゲサニア:Paguddi
ナタンギア:Notangi
バルティア:Barta
スドヴィア:Sūdawa
ガリンディア:Galinda
Wikipediaは鵜呑みにしてはならないとよく言いますので、一応保留ですが、
取り敢えず、現時点ではこれくらいしか分かりません。
プロシア語は、ガリンディア語やスドヴィア語などと共に西バルト語に属しますが、
それらは全て死語となっており、リトアニア語やラトヴィア語は、東バルト語に属します。
スラヴ諸語との関係性も見出せるようです。
同じバルト語とはいえ、挨拶などの基本の言葉からしても、
プロシア語とリトアニア、ラトヴィア語はかなりかけ離れているようです。
〇プロシア語:リトアニア語:ラトヴィア語〇
こんにちは:Kaīls - Laba diena - Labdien
おはよう:Kaīls Anksteīnai - Labas rytas - Labrīt
さようなら:Ērdiw - Viso gero - Uz redzēšanos
ありがとう:Dīnka - Ačiū - Liels pardies
いくら?:Kelli? - Kiek kainuoja? - Cik maksā?
あなたは英語が話せますか?:
Bilāi tū Ēngliskan? - Kalbate angliškai? - Vai jums runā angliski?
【訂正】
Ļoti pardies → Liels pardies
【関連エントリー】
リヴォニア語(Līvõ kēļ , Rāndakēļ)独習備忘録(1)