『ロシア革命アニメーション』(UPLINK)を観る:後編(2009.6.18) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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↑からの続き

 

『悪い倭人から獨島を守る』

というコンセプトの『テコンV』の3Dアニメ。

韓国ウォッチャーによく知られているアニメですが、

制作意図や内容が極めて幼稚である上、

それなら『国際司法裁判所』にでも出て来いよ!!

といったツッコミ所もあり、苦笑を禁じえない。

 

また、最近の他のプロパガンダアニメでは、

『アルメニア』と領土問題を抱えているアゼルバイジャンの

『若き獅子』(ジャヴァンシル, CAVANŞİR, 2002)や、

反米を意図したものと思われる北朝鮮の

『リスとハリネズミ』(다람이와 고슴도치)

というのもあります。

『リスとハリネズミ』は、昔に作られたものや、

新しく作られたものがあります。

 

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話を『ソビエトプロパガンダアニメ』に戻します。

私が見た数々の作品の中で、

特に印象に残った作品についての感想といきます。

 

『アメリカの退廃文化批判』を意図して制作された

『射撃場』(1979)というアニメですが、

アメリカのポップカルチャーを研究して作られたせいか、

アメリカンな雰囲気が殊更誇張されているのが凄かった!!

 

日本に例えたら、

『富士山』『芸者』『忍者』『アニメ』『漫画』『ヲタク』みたいな。

 

恐らくだが、逆にこのアニメを見たせいで

「アメリカいいなあ・・・」

と思ってしまったロシア人もいたかも知れない。

 

ディズニーキャラは、勿論無断使用でしょうね。

反米を意識しながらもアメリカの影響を受けたりしているのは、

ロシア版『トムとジェリー』である

『今にみてろよ!』(Nu, Pogodi!, 1969~)

を見れば分かります。

『愛憎相半ば』といった感じでしょうか?

 

まるで、日本の悪口を言いながら

日本のものをパクったり日本に盛んに関ろうとする韓国に、

似てなくも無い。

 

因みに、『預言者と教訓』(1967)

の監督を務めたカチョノチキン(コチョノチキン)は、

『今に見てろよ!』の監督でもあります。

 

『電化を進めよ』(1972)は、

昔の漫画に出てくる典型的未来都市の描写があります。

でも、何で言うまでも無い事を

アニメにでもしようとしたんでしょうか?

それくらいソビエトは進んでいなかった、

遅れていたという事なんでしょうね。

今の北朝鮮の様な感じ?

 

『ツイスター氏』(1963)は、

「アメリカとは違って、ソビエトには人種差別なんか無いんだぜ!!」

という主張が思いっきり伝わって来る作品ですが、

目糞鼻糞なのは言うまでもありません。

 

プロパガンダというのは、

攻撃対象を貶める役割の他に、

自らの悪から人々の目を逸らせる効果もあります。

現在の中国が、

チベットで行っている行為から人々の目を逸らせる為に

『南京事件』を利用するのに似ています。

 

『前進せよ、今がその時だ』(1977)は、

かなりキていて、極めて強烈でした。

まるで、宗教洗脳ビデオ!!

いいですね、こういう狂ったの。ハイな感じ。

武蔵小金井の『アートランド』辺りで上映するのに相応しい感じ。

 

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言い忘れていましたが、当日一般券1回分1600円の所を、

当日AB共々鑑賞しようとすると2500円で済むので、その方がお得です。

パンフレットには、特別鑑賞2回券が2500円となっていますが、

当日一般2回券も2500円だということです。

 

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上映が終了したあと、

UPLINK1Fにあるレストランで、

チベット料理を堪能しました。

チベット料理は前々から食べたいと思っていたので。

UPLINKでは、

チベット問題を扱った映画を数多く取り扱ったりしているので、

その関係らしいです。

 

『アルピンシャ』(チベット風肉じゃが)は、

トマトの入った具沢山のコンソメスープのような感じで、

とても美味しかった!!

 

『シャバクレー』(チベット風揚げ餃子)も、

厚い皮がモチモチしていてコシが強く、

一見チリソースに見える橙色のソースを付けて食べる。

これも美味!!

 

チベット料理だけを扱った店は、

今の所日本では京都にしか無いようです。

都心部では、

『チベット料理も扱うネパール料理店』しか無いようです。

私、台湾と同様、チベットも陰ながら支持しております。

チベットを題材にした映画も見ようと思います。

 

 

 

ロシア革命アニメーション公式サイト

http://www.takeshobo.co.jp/sp/russia/

 

UPLINK

http://www.uplink.co.jp/top.php

 

2009.6.6~6.19

17:00~Aプログラム 18:40~Bプログラム

 

2009.6.21~7.3

17:00~Bプログラム 18:40~Aプログラム

 

特別鑑賞券:1回1400円/2回2500円

 

当日一般:1回1600円/2回2500円

/学生1300円(平日1000円)

/シニア1000円

 

カタログ:600円

 

【追記:2024/6/29】

ポスター画像1枚追加

文章を読みやすいように整理

 

これを書いた当時の文章を読むと、

政治的発言(やや右寄り?)が結構ありますね。

 

中国やロシアに対して挑発的な発言をするのも、

プロパガンダにやられている部分はあるのかも?

 

今はある意味〝達観〟している部分があるので、

もうこんな挑発的な文章は書きませんが、

念のため、このまま出しておきます。