優しく雨ぞ降りしきる(Будет ласковый дождь,1984)ウズベキスタンのアニメ | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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やさしく雨ぞ降りしきる(1984)

Будет ласковый дождь


原作:レイ・ブラッドベリ(ブレッドベリ)(Ray Bradbury)

『やさしく雨ぞ降りしきる』(There Will Come Soft Rains)


【スタッフ】

監督:ナズィム・トゥラフジャエフ(Nasim Tulyahodzhaev, Назим Туляходжаев)

撮影:ヴラジーミル・ニキーチン(Владимир Никитин)

美術:セルゲイ・アリベコフ(Сергей Алибеков)

音楽:フィリクス・ヤノフ=ヤノフスキー(Феликс Янов Яновский)


【制作】

ウズベクフィルム(Узбекфильм)




レイ・ブレッドベリ原作のSF小説のアニメ化。

このアニメに関しては、結構日本語のサイトやBlogでも語られています。

ニコ動にも出ています。

『東京国立近代美術館フィルムセンター』でも上映されていたようです。

   

ウズベキスタンのアニメと言っていいかどうかはちょっと疑問。

何故なら、当時のウズベクはソ連に併合されていた上、このアニメを見ても、

ナレーションがロシア語だし、ウズベク的要素が無い。

他にも色々とウズベクのアニメを見てみたものの、字幕がロシア文字ばかりだった。

ソビエトのアニメという範疇で語られたりもするようだ。


1980年代は世紀末ブームで、冷戦、核戦争、

核の冬を意識した映画とか漫画が流行っていたと思う。

思いつくものだけでも、『その日の後』(The Day After)、『マッド・マックス2』、

『北斗の拳』などがある。

そういった時代を反映したものと思われる。

ソ連と敵対していた筈の国の小説家のSF小説を題材にしたとは・・・。


明るいユートピア的未来像とは正反対の、暗いディストピア的未来像を描いた、

見ていて切なくなるアニメ。

何という皮肉な題名だろうか・・・。


このアニメの特徴は、何と言っても立体感の出ている所。

CGの発達していなかった当時、

何とかアナログ的な手法で立体感を出そうという努力を凄い感じた。

一枚一枚立体感のある絵を描いたのかと思うと、かなり大変だったのかも知れない。





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