再版希望するマイナークラシック曲のCD(ルーマニア編) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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既にCD化されているものの、

大分年月が経過している上、ブレイクもせず、

殆ど資料的な意味合いしか持たされていない曲が数多く存在します。

つまり、廃盤になっているという事です。

CDを製作している会社にしても、

別にボランティアでやっている訳では無いと思うので

(敢えてローカルな曲を扱うCD会社もあるにはある。

『MUSICA SVECIAE』『Klara-ETCETERA Flemish Connection』

『PortugalSom』など)

無理に再版しろ!!と言うわけにも行かないし。

たのみこむ で廃盤になったCDを再版希望する手もあります

(いや、効き目あるのかどうか)。

一応、Amazonのマーケットプレイスで手に入れる事も可能ですが、

プレミア価格が付いて、物凄い値段になっています。

 

取り敢えず、弊BlogでそのCDの数々を紹介するとします。

珍しもの好きって、

日本に多いのか少ないのかよく分かりません。

伊藤若冲やアールブリュットみたいな

毛色の変わったものが人気だというのにね。

まあ、珍しいもの愛好家は、

密かにその趣味を堪能する場合が多いからかも知れません。

珍しいままでおきたいから。

でも私は、一部で流行っているだけなのは勿体無いと思うので、

広めたくてしょうがないんです。

 

 

 

 

エドゥアルド・カウデッラ管弦楽作品集

演奏:モルドヴァフィルハーモニー交響管弦楽団

    (Orchestra Simfonică A Filarmonicii "Moldova")

    スィビウ国立フィルハーモニー管弦楽団

    (Filarmonica de stat din Sibiu)

指揮:ヨン・バチウ

    (Ion Baciu)

    ジョルジェ・ヴィンティラ

    (George Vintilă)

    ペトレ・スブルチェア

    (Petre Sbârcea)

テノール:フロリン・ディアコネスク

    (Florin Diaconescu)

ヴァイオリン:ダニエル・ポドゥロフスキ

    (Daniel Podlovski)

3つの交響的小品

(Trei piese simfonice)

カルパティア山脈の思い出

(Amintiri din munţii Carpaţi, 1907)

ドキア - 管弦楽バラッド

(Dochia, baladă orchestrală, op.47)

ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調

(Concertul pentru vioară şi orchestră nr.1 în sol minor ,op. 61, 1915)

歌劇「ペトル・ラレシュ」前奏曲

(Preludiu la opera "Petru Rareş" 1889)

【ELCD 104】1990

 

日本語でルーマニアのレーベルである

「エレクトレコード」を紹介:販売するサイト

というのがありますが、このCDは欠番となっております。

ELECT RECORDS カタログ・リスト 【湧々堂】

エドゥアルド・カウデッラ(Eduard Caudella, 1841-1924)

という作曲家は、早熟の天才作曲家

ジョルジェ・エネスク(George Enescu, 1881-1955)

の先生として音楽史に名を連ねていますが、

それ以外は殆ど顧みられていないようです。

CDが出ても、大分前なので廃盤。

再版の目処は立っていないようです。

ルーマニア幻想曲(Fantezie românească, op.1, 1878)

という管弦楽曲も書いているようで、

こちらはCD化すらしていないようです。

聴いて見たい!!

 

 

 

George Stephanescu* / Doru Popovici / Csiki Boldizsar* - A Romanian Concert - Discogs

ルーマニア管弦楽作品集

演奏:ジョルジェ・エネスクフィルハーモニー交響管弦楽団

    (Orchestra Simfonică a Filarmonicii “George Enescu”)

    クルジュ=ナポカフィルハーモニー交響管弦楽団

    (Orchestra Simfonică A Filarmonicii Din Cluj-Napoca)

    トゥルグ=ムレシュ国立フィルハーモニー管弦楽団

    (Filarmonica de stat Târgu-Mureş)

指揮:エミル・スィモン(Emil Simon)

    パウル・ポペスク(Paul Popescu)

ステファネスク「交響曲イ長調」

(Stephănescu "Simfonie" în La major)

ポポヴィチ「弦楽とティンパニのための”カイオーニ写本”」

(Popovici "Codex Caioni")

ボルディジャール「勇敢な歌」

(Boldizsár "Songs of Bravery")

【ELCD 102】1990

 

ジョルジェ・ステファネスク(George Stephănescu, 1843-1925)

以外の

ドル・ポポヴィチ(Doru Popovici)

チーキ・ボルディジャール(Csíky Boldizsár)

といった作曲家は、現代の活躍で、現在存命中らしい。

(追記:ドル・ポポヴィチは、2019年5月5日に逝去)

 

 

 

 

ルーマニアン・ラプソディ

演奏:ルーマニア放送交響楽団

    (Orchestra Simfonică A Radioteleviziunii Române)

クルジュ=ナポカフィルハーモニー交響楽団

    (Orchestra Simfonică A Filarmonicii Din Cluj-Napoca)

    アラド国立フィルハーモニー管弦楽団

    (Filarmonica de Stat Arad)

指揮:カロル・リトヴィン(Carol Litvin)

    エミル・スィモン(Emil Simon)

    エリオドル・ラウ(Eliodor Rau)

 

アレクサンドル・フレヒテンマッハー

(Alexandru Flechtenmacher, 1823-1898)

モルダヴィア国民序曲

(Uvertura naţională moldavă, 1846)

 

カウデッラ

(Caudella)

序曲「モルドヴァ」(モルドバ)

(Uvertura programatică Moldova, 1913)

 

ステファネスク

(Stephănescu)

序曲「国民的」

(Uvertura "Naţională", 1876)

 

ヤコブ・ムレシアヌ

(Iacob Mureșianu, 1857-1907)

序曲「シュテファン大公」

(Uvertura "Ştefan cel Mare")

 

エネスク

(Enescu)

ルーマニア狂詩曲第1番

(Rapsodia română nr. 1 op.11-1, 1901)

 

ジョルジェ・ドゥラガ

(George Draga)

演奏会用序曲第2番

(Uvertura de concert nr. 2)

【Olympia 408】1993

 

ジョルジェ・ドゥラガのみ現代の作曲家で、

つい昨年(2008年)亡くなったばかり。

エネスクのは定番中の定番ですが、

それ以外は恐らく他にCD化されていない超貴重曲!!

上記のCDでは、エネスクをシモン(クルジュ=ナポカ)が、

ドゥラガをラウ(アラド)が演奏する以外は、

全てリトヴィン(ルーマニア放送)による演奏。

 

 

 

【追伸】

私はつくづく思うのですが、

「これは!!」と思うものがやたらと品切れだったり

手に入れにくかったり、「大した内容じゃなさそうだな」と思うのもが

やたらと手に入り易かったりしていると思うのですが。

これは恐らく、皆思っている事なのかも知れません。

意外と隠れた人気者だったりしているのでしょう。

また、珍しいものを出すというのは、

売れるかどうかわからないので、

中々勇気が入ると思います。

その辺が難しいですね。

 

【追記:2019/11/26】

カウデラ → カウデッラ

実際の所、「カウデラ」なのか「カウデッラ」のかよく分からない。

単純に、綴り通り発音するだろうという臆測です。

チーキー・ボルディジャール → チーキ・ボルディジャール

ハンガリー語の「y」は短音ですが、何故か「チーキー」表記が殆ど。

アレグザンドル → アレクサンドル

ルーマニア語研究会によると、「ex」の後に母音が来ると、

「x」は「gz」となるそうなので、その法則に従うと、

「Alexandru」は「アレグザンドル」となる筈なのですが、

発音サイトFORVOに出ているネイティヴと思われる発音は、

軒並み「アレクサンドル」と発音していました。

ルーマニア語会話講座

ルーマニア語アルファベット(Wikipedia)によると、

>x は通常無声の/ks/だが、

>一部の語で母音間のxが有声の/ɡz/を表すことがある。

だそうなので、必ずしも「gz」とはならない様です。

ルーマニア語アルファベット - Wikipedia

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