淀橋ブランド・淀橋カジュアル(実用的実験ブラウス)2007年 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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今からほぼ1年前に制作した「服」でmixiの日記では即記事にしたのですが、当時は拙Blogを未だ開設していなかった上、後もう1着制作してから拙Blogで紹介しようと思っていたので、中々記事にしませんでした。

でも、結局その新作服の制作の目処が未だ立たないので、制作からほぼ1年という事もあり、やっと記事にしました。


面倒なので、mixiの当該の日記の文章の大半をほぼコピーしました。

「水色」の習作と「紺色」の改良作の2着制作し、日記も2篇書いたので、記事を一つに纏め、編集し直しました。

以下がその文。↓





【大体引用開始】

普段着をアートするというのを思いついたので、取り敢えずやってみる事にした。
ミシンが無いので、全て手縫い。
服の小さなほつれは自分で縫ったりしていたので、裁縫は苦手ではないものの、服を作ったのは、今回が初めて。
裁縫は、小学生頃の家庭科の授業で習った位で、それ以上の知識は無かったので、改めて「ソーイング」(手芸)の本を買い、メンズシャツの作り方の本も買った。
あと、私が着ているブラウスも、定規で測ったりして参考にした。

まず特徴としては、服の前部(これを、服飾用語で『前身頃』という)の左右が上下にズレているが、これは、「ボタンの掛け違え」をヒントに思いついた。
2006年11月22日のネタ帳に書いてある。
これは純粋にアートで、ボタン掛け違えを上手く美的表現に出来ないかという模索だ。
それと、ボタン掛け違えは大概の人が経験していると思うので、「人間は、失敗を犯す動物である」という意味も暗に含まれている。
この作品を見る事で、間違いを犯しても、多目に見る心の広さを持つ事が出来たら…、という願いが込められているのだが、そこまで意図は読めないか。
取り敢えず「水色の習作」では、上下にズレたタイプではなく、左前身頃が上にも下にも長く、右前身頃が上にも下にも短い形にした。
人目見た時に、ボタンを掛け違えていなく、わざとずらしているのだと分からせる為である。

が、左前身頃を上下に長くするのは見栄えが悪くなるのだと分かったので、「紺色の改良作」では逆に、右前身頃を上下に長くする事にした。
これに関してはバリエーションを色々考えていて、次回は、上下にズレた感じだけど、左右の胸ポケットがちゃんと並んでいるので、これで合っているのだと分かるフェイント的なものを作る予定。

左右の襟の形状や大きさも異なるものにした。
ボタン掛け違えもそうだが、左右対称(シンメトリー)ではないスタイルにこだわった。

袖をファスナー形式で付け外しするというのも、取り敢えずやってみた。
効率いいのかどうか分からないが、恐らく誰もやっていないと思うので…。
フォーシーズン対応服のつもりだが、夏服は普通、風通しがいい素材を使用しているから…。まあ、ヨーロッパみたいなカラッとした気候ならOKかも。
やはりとは思ったが、着ている時に自力で袖を付けるのは、スムーズに行かない。何か付け易い方法を考えておくか。
捲った袖が落ちたりしない様に引っ掛けておくというタイプの服は昔からあるけど。
取り外した袖は、背中の大きなポケットに収納するのだが、このポケットに関しては、後述する。

カフスは、土木関係で手首に火花が掛かっても大丈夫な様に手首に巻く「手甲」を利用した。
土木関係をアートに応用するのは私のモチーフの一つだからだ。
土木というと普通、お洒落とはかけ離れているイメージだが、実際建築で働いた経験のある私に言わせると、彼らは、特に若いのになると、物凄いオシャレであり、財布なんかは、大抵「ルイヴィトン」だったりする。
まあでも、カフスボタンの代わりに「コハゼ」が付いているというのは、かなりインパクトがあると思う。

カフスに使用する「手甲」は、LLサイズが望ましい。というのも、普通サイズはキツイからだ。
元々、手首にピッチリ留めるものなので、キツイのはしょうがない。
「水色の習作」のときは、作業着屋に行った時普通サイズしか無かったので、仕方がなくそれを使用。


背中に、傘を差しておく筒を作っておいた。
手に持った傘が邪魔で手ぶらになりたいと思った事があるのがきっかけ。

30cm程の長さの筒の下にファスナーを取り付け、折りたたみ傘を入れる時はファスナーを閉じ、一般的な傘を入れる時はファスナーを開けておく。

筒の下部は、背中を曲げても突っ張らない様に、ブラブラにしてある。

実際やってみた所、襟の所が後ろに引っ張られ、首がちょっと苦しくなるので、正直成功したとは言えない。

水色の服を制作していた時は、未だ「筒の底にファスナーを取り付ける」アイデアを思いついていず、試行錯誤段階だった。

筒の隣に大きなポケットがあるが、これは、取り外した袖を入れる為だけではなく、手に持った書類が邪魔で手ぶらになりたい時に入れる為である。最大A4サイズまで対応。

傘差しにしても大きなポケットにしても、自力で出し入れしようと思えば出来るけど、隠れた意図としては、「人間は助け合って生きていくもの」という内容が隠されている。
人に出し入れして貰うのが確実だから。

因みにこの服のシリーズ名は「淀橋ブランド」「淀橋カジュアル」と名付けた。
私の生まれ育った場所に因んで。
一応、Yahoo! とか Google でこの言葉を検索しても出なかったので、他ではこの言葉を使っている人がいないと判断した。

【大体引用終了】





知人の話によると、「左右非対称服」「袖着脱可能服」は既に存在するとのこと。

パンク系の人が、ガーターベルトの様な袖留めで袖をブラ下げているのを見た事はあります。

「淀橋ブランド」「淀橋カジュアル」と名付けたのは、実は「タマカジ」からの影響です。


実験服・習作 前


実験服・習作 横



実験服・習作 後



実験服 前



実験服 斜後 袖無し



実験服 斜後 袖有り



実験服 後 長傘引っ掛け状態