札幌に帰りました。
大規模な停電の影響はとても大きいことを
自分の目でみて実感しました。
道路はところどころ通行止め。
コンビニもどこも空っぽ。
スーパーマーケットも充分ではなく、
また節電のこともあり遅くまでは開いていないようです。
コンビニには食料はないのに
何台も車が来ていました。
常に食品や飲み物を備蓄していないことが
推測されます。
地震のとき経営者の判断の差も
私には気になります。
誰でも知っている大手ビジネスチェーンホテル。
友人が帰れなくなり二泊延長で宿泊しました。
朝食はバナナと乾物(ナッツだど)と飲み物が少しだけ。
他には何もサポートもヘルプもなくて
電気も情報もない中部屋で不安だったそうです。
チェックアウト
延泊代の宿泊費に加え、
朝食代も通常と同じ金額1000円を
請求されたそうです。
きちんとしたサービスができないのに?
これって変な感じがします・・・。
某お菓子チェーンホテルの温泉施設。
通常の入浴料金は980円。
館内着とタオルがついています。
お風呂に入りたいので営業再開の情報を聴き
多くの人がその温泉施設へ。
地震後、タオルも入館着もないのに
入館料は通常と同じ980円。
お風呂は非常にぬるく温泉とは言い難い。
タオルが提供できないなら
同じ金額では高すぎるのでは。
と身体は洗えたけれど・・・、
心は温かくはならなかったよ
と家族が言っていました。
「お風呂に入れない人が多いから
タオルがないけど無理して温泉を開けた」
という気持ちからの営業再開だったのですか?
なんか釈然としない・・・。
ATMを使えない中1000円近いお金は
大金で、家族四人なら4000円です。
判断は色々でしょうけど、
私は上記の二か所を
今後利用する気にななれません。
一方
札幌二条市場では
焼肉の無料炊き出しサービスを
おこなった店があります。
廃棄するくらいなら
無償で提供したいという決断は
多くの観光客を救いました。
飲食店が全て閉まっていたので
観光客の方たちは本当に感激し感謝したそうです。
札幌の断水エリアの美容店・理髪店では
無料のシャンプーサービスをしました。
どんなにか嬉しいことか。
安いカットチェーン店では
出来ないことかもしれません。
北海道のコンビニ:セイコーマート(セイコマ)は
地震後車から電源をとり販売を続け
旅行客から感謝されました。
セイコマのホットシェフは温かい食事を
お店で作ることができますから
日ごろから道民の生活を支えています。
非常時の対応が早く、他のコンビニと
使命感が違うことが明確になりました。
さて
お金を得ることは
企業の目的だから仕方ないのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
結果として利益があるだけで。
会社の目的は理念や使命の実現だと。
利益は目標になることがあっても
目的になってはいけない。
ドラッカーを知っている筈の
大手の会社が目先の利益を追って
足元を見るような商売をしてしまう。
ドラッカーや経営法など
勉強していないかもしれない街の身近な商店街が
日ごろの感謝をすぐ形にして貢献する。
「目的と目標はどう違いますか」
セミナーでいつも伺いますが、
正解を言える方は滅多にいません・・・。
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某大手ホテルチェーンの会社のHPを確認すると
理念という部分を私は見つけられませんでした。
見つけられた文字はNO1になることでした。
最近理念やビジョンやコンセプトが
明確になっていない会社が増えている気がします。
理念やビジョンやコンセプトは
なぜその会社を作ったかでありそれが目的です。
目標は目的へのプロセスであって
その結果にNO1や利益という結果があるだけで
それを追うと目的が見えなくなります。
会社だけではありません。
自助ができない人がこれほど多いことに
正直驚いています。
トイレットペーパーの買いだめ。
今ですか?
牛乳を何パックも今必要ですか?
わずか7年前の
生々しかった311の教訓を
なぜ私たちは忘れてしまうのでしょうか。
防災のプロではありませんが
専門はリスクマネジメント危機管理ですから
自分のできることを改めて考えます。
大阪なおみ選手。素晴らしいですね。
彼女はこの歌を知らないでしょうけど、
大阪なおみ選手の夢がかなうよう
応援したいです。
*錦織選手も絶賛応援中。