「だてマスク」 便利ですが危険です・・・ | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

以前
公の場でマスクをする人はほとんどいませんでした。

 

どうしてもマスクをする場合は
風邪ぎみだとかアレルギーだとか

色々な理由がありました。

 

最近

公の場でもマスクをする若い人が
どんどん増えています。

 

すっぴん隠しやひげ隠しでしている理由や
ファッション性を求めてカラフルなものや
模様いりのマスクを好んでつけているようです。
 

人と違う服装をする目的や

目立ちたい人がつけていると思われるケースでは

「だてマスク」と呼ばれているようです。

 

もちろん多くの人は

病気予防でする人か

咳のエチケットでするが一般的かもしれません。

 

ときどき
「だてマスク」+「イヤホン」+「スマホ」の三点セットで

わき目もふらずもくもくと歩く人にも出会います。

完全防備で自分の世界にいるので

ぶつかったりすることもあります。

 

ぶつかっても声がよく聞こえず表情も分かりませんから

何だか不気味です。
 

公共交通機関などでは、衛生上で

自分を守るために仕方ないかなと思うのですが
コミュニケーションやマナーの観点からは
会社など公の場でのだてマスクは好ましいものではありません。

咳もでないし、風邪もひいてないときのマスクは
何だか

『他人は病気を持っているかもしれないから移されたくない』と

暗に言われているような気がして

「他人=自分」なので自分を否定された気もします。

中には
私は免疫力が低いから仕方ないと、

反論されそうですが

では、外で働けないほど体が弱いのかなとか

体力をあげる健康管理ができていないのかなということにもなります。

最近、

窓口担当でもマスクをして
接客するケースが増えています。
(お役所や公的機関も含め多いです。)


同様に

企業研修中も
マスクをしている人が多くなってきました。

私には大きな違和感がありますが

企業研修の場合は

会社が認めているということなので
注意はしにくく迷います。

世の中はどうなのだろう・・・と
ネットを検索すると

大学でもそういう学生が増えているようです。
 

「おはよう」と挨拶してもマスクをしている人は無言でスルーすると

嘆く大学の先生の書き込みがありました。

正確には返事しているのかもしれませんが

マスクなので他人には聞こえません。

四六時中マスクを手放さない人の「だてマスク」

「だてマスク依存症」と呼ばれているようです。

「顔面ひきこもり」とも称されているようで

その表現は何だか嫌だなと思いました。

 

だてマスクをする理由は
心理的な原因があるようです。

面倒なリアルコミュニケーションを避けたいと願っていて

ついつけてしまうようです。

たぶん誤解されたり傷つきたないと思う心理かもしれません。

 

私がコミュニケーションが苦手なので

傷つきたくない気持ちはよくわかります。

 

でもマスクしている人も
コミュニケーションを取ろうとしている人を跳ね除け
他人を傷つけています。

そして

注意しなければいけないのは、
だてマスクは、自覚なく
どんどん習慣化してしまい

最後はいっときもマスクを

手放せなくなることです。


マスクをつけて友人・知人が減っても
いつもSNSやネットに逃げ込めるので
孤独ではないのです。

興味ふかいネットの記事を読みました。

日光東照宮の「見ざる・聞かざる・言わざる」

という有名なサルの彫り物があるが

 

「だてマスク+イヤホン+スマホ」で完全武装して
「他人に見られざる・目の前の人の言葉を聞かざる・自分の考えを言わざる」
を選んでいると

心は偏り、歪みが生じ

五感力が落ちてしまうというような
書き込みでしたが、それを認めるよりも

違うことを提案したいです。。


もし、人が苦手なら

人に対する免疫力は人間関係をさけることではなく

どんどん人と関わって

免疫力をあげませんか。

 

勇気をだして

脱「マスク・イヤホン・スマホ」することで

コミュニケーションの

リスクマネジメント危機管理能力をあげていきませんか?

 

ときには
いろいろな人からいろいろなことを言われ

傷ついたり悲しいこともあるかもしれませんが

 

心の筋力は確実にUPします。

 

私も人が苦手です。
 

でも、人間は一人で生きていけませんから

コミュニケーションが苦手でも
必要だからやるしかありません。

 

どんなに苦手でも

長年やっていれば少しは上達します。

 

嘘ではなく

私が身をもってそうなったので

証明します!
 

心の免疫力も筋力もアップするのは簡単ではありませんが

諦めずにガンバです!


今日も良き日になりますように。