以前、社会心理学者のポール・ピフ氏は
UCバークレー校で100組のペアで
モノポリーゲームを使い
心理学実験をおこないました。
無作為に選ばれたペアがゲームをするのですが
どちらか一人はお金持ちになるように設定して
ゲームを実施したのです。
それを隠しカメラで撮っていたところ
興味深い言動が記録されました。
TEDでプレゼンされたので
ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
以下はTEDの説明文です。
ゲームが進むにつれ
我々は二者の間に
非常に顕著で劇的な違いが 表れてくるのを目撃しました
金持ちのプレイヤーは 盤上を進む時に大きな音を立て
コマを叩きつけるようにして 回るようになってきたのです
金持ちは支配的な仕草や 非言語のサインを見せ
力を誇示したり 喜びを表したりすることが 多くなりました
ゲームが進むと 実に興味深く 劇的なパターンが 現れてきました
金持ちは相手に対し 横柄な態度を取るようになりました
気の毒な対戦相手が 苦境に陥っても だんだん気に留めなくなり
自らの物質的な成功を どんどん表に出して
見せびらかすようになってきました
参加者は心理学実験だと分かっているのです。
それなのに
自分の心の感じ方から言動が変わっていくこと意識が向かず
ゲームに夢中になればなるほど
我を失っていくようでした・・・。
某知事の言動で世の中が揺れています。
清廉潔白なイメージを重ねていた国民は
ショックで嫌悪感をあらわにしています。
しかし
心理学実験でもわかるように
権力は人を変え、考え方を変え、言動を変えます。
それが人間の実相であり。
某知事の言動は自分にも起きることだと思います。
国内の何千という被験者の協力を得て わかってきたのは
人間は富のレベルが上がると 慈悲や同情の気持ちが減り
権利意識や 自己利益についての観念が 強くなるということです
アンケートによると実際 裕福な人たちほど 貪欲であることを
倫理的に良いものと捉え
私利私欲の追求には賛成で
倫理にかなうと考える傾向がありました
パナマ文書を見れば
企業にも当てはまるのかもしれません。
又、お金はなくてもステータスも同様に
人を傲慢にします。
出世して上に行けば行くほど
物事の見方は狭くなり、偏っている。
豊かになるために
成功するために頑張ってきて
富みと成功を手にした途端
自分の生き方が変わってしまうのは
残念でたまりません。
人は弱いもの。
人は変わるもの。
人は愚かなもの。
さて、自分はどうだろう・・・。
今日も佳き日になりますように。