災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬる時節には死ぬがよく候
是はこれ災難をのがるゝ妙法にて候
この言葉は
ミニマリストの先駆者とも言える良寛さんの言葉です。
1000名の死者が出た三条市の大火を逃れた良寛さんが
この世の無常を嘆いた後に
友人に書いた手紙の最後に書かれた
言葉です。
災難とは災難を恐れる人が感じる言葉で
あるがままに自然の全てや
死を受け入れる気持ちが
災難を恐れない極意だと気が付いたのでしょうか。
そして
形見とて 何の残すらむ 春は花
夏ほととぎす 秋はもきぢ葉
これが良寛さんの辞世の句。
今年もあと数日。
多くのことを想います。