怒りの正しい調理法② | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

アンガーマネジメントでも怒りをコントロールできないと
嘆く方がいます。

トゲ

そういう方は「考え方」だけで怒りを抑えようとすることが理由です。

怒りは、感覚です。

その原因には思考や価値観がありますが
今苦しいのは怒りがもたらす身体感覚の苦しさです。

怒りは怒っても我慢しても身体に悪い状態です。

ですから、できるだけ早く怒りの状態はコントロールしなければ
身体がイライラしたりざわざわしたりして

冷静な思考も行動もできなくなり
時に、友人も人生も失う言動や行動をしてしまいます。

私が怒りの正しい調理法を!
と提案するのはこの部分です。

人は怒るとある物質が身体に排出されるからです。
アドレナリンが過剰に放出されます。

アドレナリンは身体が創りだす化学物質です。
この神経伝達物質は、自分の意志に関係なくでます。

自分の意志に関係なく
Fight (闘争)Flight(逃走)させるのがアドレナリンが出るからです。

動物が敵と出会ったときに
戦うか逃げるかを一瞬で決めなければ
命を失いますから、生存するために交感神経優位にさせます。

交感神経優位のときに
副腎から一気にアドレナリンがドバーっと血液中に出るのです。

すごい仕組みですね。
命の神秘です。

では、どんな時にそうなるかというと
恐怖や不安を感じたり、怒ったり、悲しかったり
緊張や興奮やお腹空いてたり、運動しているときに
アドレナリンがでます。

ボクシングで
試合中に相手の耳をかじったり、
蹴飛ばした選手がいました。

有名な選手ですが、自分を自制できないほど
興奮状態だったのだと思います。

アドレナリンに支配された状態では
思考で人間をコントロールできません。

いわゆる我を忘れた状態に
誰でもなるのです。

怒ったときの失敗は
我を忘れて携帯電話を壊したり
あるいは、誰かを殴ったり
色々あると思います。

日頃温厚でも、何かが引き金になり
とんでもないことをしてしまいます。

では、本当に人は自分をコントロールできないでしょうか。

私にはパターンがあり
ギリギリまで自分を追い込むことが
自分にメリットがあることを知っています。

CAはそういう仕事です。
時間と空間の制約があり、目の前の問題を課題に変え
すぐ解決しなければいけない職業だったので
追い詰められたらアイデアがわき
困難な問題を解決できるパターンが自分の中に出来ています。

そのときの実行力と生産性は非常に高く
無意識にパターンで分かっているので
緩急ある仕事のやり方しかできません。

締切や追い詰められるのが好きなのです。

このパターンを身に着けると
すごく短い時間でパワポのスライドができたり
文章が書けます。


毎日コンスタントに仕事をするのが好きな人は
アドレナリンは出にくいかもしれません。
副交感神経が優位かもしれません。

集中力が高くしたいと言う方がいますが
それが出来ないのは集中力を必要としない環境にいて
タイムプレッシャーを感じた経験が少ないかもしれません。

怒りを感じたら
原因を解決するのではなく
アドレナリンを利用して一気に行動しますが
怒りをはらすのではなく

怒りを感じたら、仕事で成果をだす!
と心に決めてパターン化します。

私はそうしていますから
怒りを感じないときは、生産性は低いです。

今日は一気に文章を書く日です。
理由?それは怒っているからですが
怒りの理由は社会の仕組みに対してです。

下流老人というワーキングプアの報告をテレビで見て
なんで!?と社会に怒っています。

この感覚のまま
一気に仕事始めます!

では!!!