しかも重症です
明治から昭和初期の日本の妻といえば
「靴下は？」「はい・・・」
「あれはどこ？」「はい、ここに・・・」
楚々としてさりげなく夫の役に立ちます
このイメージがDNAに刻まれているのか
ヤマトナデシコなんていう言葉はすんなりと耳に入り
何とか真似ようと
朝５時に家を出るときもご主人様にお弁当を作り
夜中に帰宅するときは夜食を作り
病気にならないように栄養バランスを考え
手作りやおふくろの味を目指したりしました
奥様は魔女のサマンサは
夫の窮地を救う姿が幼い頃見た理想の妻のイメージで
口を右左動かして魔法を使えるような錯覚を抱き
機転やウイットを効かせた言動や行動が
運よくできたとき鼻高々でした
困ったときにこっそり役立つベニスの商人の妻や
三国志の劉備をもてなすために劉安が殺した妻や
病弱でも献身的につくす王将の坂口三吉の妻や
そんな妻のイメージまで加わり
「妻や母はこうあらねばならない」のハードルを高くしていました
結婚する前も
後も
今も
この良き妻というモンスター像に
かなり苦しんでいます・・・
なぜって・・・私は全く魔法が使えないからです・・・
サマンサが無理ならコメットさんでもいいかなと思いますが
サリーちゃんの足元にも及びません
２４時間をうまく使えず
「靴下は？」「えっ！？えーーーと、あったここ！」
「あれはどこ？」げっ！ううーーん どこだろ？（汗）」
整理整頓は人の３倍は時間がかかるし
移動が多いので記憶もあいまいです
ご主人様の要求や質問に応えられるのはわずか５％
消費税と良い勝負です
ご主人様から
「結婚してください」とは言われましたが
「魔女になってください」と言われたわけじゃないのに
自分の頭の中の
「良妻賢母」というスーパーモンスターに苦しめられ
足元にも及ばない自分に失望し落胆します
行動や言動の欠点の駄目出しを
ご主人様からされてしまうと
感情のコントロールスイッチは壊れてしまい
泣いてしまうか
怒ってしまうか
無言になるかです
私のような女性がもし他にいたら
こんなアドバイスをしてあげようと思います
もし
あなたのご主人様が魔法使い病にかかっていたらどうする？
妻のためになんでも一人で背負い
家族の幸せは自分一人で作り上げ
困ったときも瀕死のときも絶対に負けない
戦いに敗れても何故か白の魔法使いになっちゃうガンダルフや
スーパーマンやウルトラマンやジェームスボンドと
自分を錯覚していたら
そんなあなたのご主人様に
あなたはなんて言いいますか？
「はっ？バカじゃない？
私はガンダルフと結婚したんじゃなく人間と結婚したの」
・・・・ですよね？
人にはちゃんとそう言えますよね？
サマンサ病から抜け出す薬を
今朝ようやく自分で見つけ
自分でどうにか処方して
しっかりと今自分で飲むことが出来ました
サリーちゃんでも
メグちゃんでもない普通の働く主婦は
１時間働いたら家事は１時間できなくなり
人の２倍動いたら自分も２倍疲れ
３人の人にあったら３人分のストレスがあり
２４時間は３０時間あるわけじゃなく
身体は永遠に若いわけじゃなく
魔法は一つも使うことができません・・・・
出来ないことは出来ないし
知恵も機転も効かないし
効いてもそれはまぐれです
人生は一回だけなんだから
なんちゃって魔女なんかじゃなく
しっかりと地に足のついた人間として
今ここに生きるべきですよね？
なんでこんなことに気がつかなったんだろ（溜息）
知らないうちに魔法が使える良い妻や母になるという
呪縛に囚われていました
サマンサも
サリーちゃんも
コメットさんも
キャラは大好きなんだけど
でも
ばいばーーーい♪
今朝の私の気づきです・・・・てへへ
