先日、都心も珍しく雪模様だった1月6日に、ショパン国際ピアノコンクール2021で第二位に入賞された反田恭平さんの凱旋コンサートに行ってきました。
販売開始から2分ほどで完売したというプラチナチケットでした。

(↑休憩中のホール内の様子)

満員のサントリーホール!空気が凄かった…観客の拍手の音量にさえビビってしまいました。


ステージ上に現れた反田さんは、そんな大音量の拍手を噛み締めるように、会場を見渡しながらゆっくりピアノに近づいていき、その様子はまさに『凱旋』という表現がぴったりのような。物凄い貫禄というか風格というか…そんなオーラを全身にまとっている雰囲気がありました。


ショパンコンクールは、YouTube動画で充分に楽しませてもらったつもりでしたが、生演奏はやはり、低音の厚みや高音の煌びやかさが響いて、内声もはっきりと聞こえたり、演奏が立体的に聴こえて臨場感が違いますね。


個人的には、ラルゴやノクターン17番などの穏やか系な曲が美しくて気持ち良かったです。


プログラム演奏曲は全てショパンコンクールの曲でしたが、アンコールの最後は、毎度お馴染みだというシューマン=リストの献呈でした。大盛り上がりの会場は、反田さんの世界で埋め尽くされている感覚がありました。


また、アンコールの中で、『ピアノの森』でお馴染みのエチュードOp.10-1を弾き始めた時には、クラシック演奏中には珍しく会場内からどよめきと歓声が上がりました。


またとない貴重な演奏会を聴きに行くことができたのかなと思います。快く行かせてくれた家族にも感謝したいです。