人事制度に「人材育成の仕組み」と「業績向上の仕組み」を組み込む法

人事制度に「人材育成の仕組み」と「業績向上の仕組み」を組み込む法

人事制度の策定と運用を実務面からプロデュース

Amebaでブログを始めよう!

「結果は後から付いてくる」とよく言いますが、本当にそうでしょうか。

やるべきことをきちんとやれば本当に結果は後から付いてくるのでしょうか。

 

結論から言うと、多分付いてくるものだと思います。

「多分」と言ったのは、やるべきことをきちんとやることがミソだからです。

 

しかも本人だけでなく、上司もきちんとやるべきこと(本人へのサポートやアドバイス)をやらないといけません。

要するに、本人と上司が一体となってやるべきことをやることが大切なのです。

 

「やるべきこと」とは、「現状とあるべき状態を正しく認識し、そのギャップを整理し、その解決策を考え実行する」といった仕事ぶりです。

これらを本人と上司がそれぞれの立場で行うことが大切なのです。

 

それでは、何故、「やるべきことをやる」のでしょうか。

もちろん、目標(成果)実現のためなのですが、正確に言うと実はそうではなくて、「目的実現」のためなのです。

 

目標(成果)が実現できなくても、目的に適うような仕事ぶりならば、結果は後から付いてくるのです。

 

そして更に言いますと、常にその仕事ぶりを「認めてあげる」ことが大切です。

評価と承認は違います。成果は出なかったけど、また、ミスもしたけど、目的に適う仕事ぶりならばきちんと認めてあげることがとても大切なのです

(もちろん、目的に適わなければ認めないということではありません)。

 

目標(特に数値目標)の達成はそれ以上でもそれ以下でもありません。

今期の目標を達成したからといって、それは来期の目標達成を保証するものではありません。

しかし、目的は違います。目的に適う仕事ぶりは、来期の目標達成どころか人材育成や当社の成長発展にも大いにつながります。

 

「結果は後から付いてくる」、これは目的に適う「やるべきこと」をやれば必ず実現します。

そして、この目的に適う仕事ぶりを評価制度の中でキチンと示すことで、会社の経営戦略と現場レベルでの仕事ぶりが、理屈ではなく実際にリンクしていくのです。