『手当て』

字の通り
手を当てること



不思議だけど
『手当て』はとてもすごい力があります。



わたしは出産当日
それを実感しました。





出産当日のお昼のこと

その日の早朝にお腹の痛みで眠れなかったことを母に伝えると
『早く出てきてね』と言いながら
お腹に手を当ててくれました。

お腹に手を当ててさすってくれると
お腹がほんわり温かくなりました。




その日の夕方
陣痛の間隔が徐々に短くなってきて
病院へ行こうかどうか迷いながらお家で待機していた時のこと


陣痛で寝ても起きてもいられず
布団でうずくまるわたしに
その時一番痛みを感じていた腰から股にかけて
母が手を当ててさすってくれました。



初めての出産を間近に控えて
初めての痛みを
初めての気持ちを味わい
不安しかなかったあの時

痛むところに
そっと手を当ててさすってくれることが
とても嬉しくて
とてもありがたくて。



痛みと
手当ての温かさで
涙が止まりませんでした。




あの時の手の温かさ
手当てをしてもらった腰の感覚
一生忘れることはないでしょう。






『病は気から』という言葉のように
気で病になってしまうことがあるように

逆に

『手を当てることで伝わる気持ちや温かさ』
で和らぐものがあるのですね。