それは、息子です。
私が寝ている部屋のドアをノックして開けた息子。
私:(なんじゃはらがへったのか)と思ったけど口に出す元気なし。
息子:「マスカット買ってきたけど」
私:
「ママに?」
息子:「てわけじゃないけど…」
息子が病の私にマスカットを…。これまで誕生日やら母の日やら、一度も息子からもらったことがない私。この子の情緒は普通なんだろうか、母は嫌われているんだろうかと思うこともあったけど、こんな嬉しい日が来るとは…。
さらに、驚いたことに、自分で食事を作っているではないですか。スパゲティでしたが温めたソースをかけるやつじゃない!なんか玉ねぎ切ったり、挽き肉炒めたりしてるやつ。へー。自分で買い物してきたんだ。私は本当は食欲なくて、スパゲティなんて食べたらおえっとなりそうだったけど、そのスパゲティがどうしても食べたくて「ママにも少し頂戴」と言ったら半皿くらい分けてくれました。
美味しい!(ほんとは味覚が弱くなってるんだけど、美味しいに決まってる)
全部ペロッと食べられたよ。
母はこの味一生忘れないよ。(涙)
調理器具もちゃんと片付けられており感心。
まあ、中学生の話ではなく、もうすぐ20歳になる息子の話なんですけど、本当に嬉しかったです。そして、この子はちゃんと出来るんだな、と安心しました。
ずっとちっちゃい◯くんだと思っていたけど、ちっちゃい◯くんは母の胸の中にしまわれ、息子との子離れの日となりました。