オアスペとは1882年にアメリカの歯科医ジョン・ニューブロウが、天使からの啓示を受けて自動書記されたとされる書物で7万8000年の地球人類史であり、その内容は旧約聖書の1.5倍もある精神世界のバイブル的存在です。
オアスペにはイヒンやイフアンといった人類の系譜、パン大陸の沈没後のイヒンの運命、そしてジェホヴィからの日本への特別なメッセージなど興味深い話題が沢山詰まっています。
オアスペの内容を理解するために書き下ろしました。
==人類6種族の特徴==
オアスペには地球人類史において、6つの異なる人類の種族が描かれている。
① 第一の人類 アス(Asu)
・ 約7万8000年前、地球に最初に誕生した人類
・ アスは土(地球生まれの物質エネルギー)から造られた為、テナガザルのような姿で言葉を持たず、スピリチュアルな理解もなかったとされている。
② 第二の人類 イヒン(I’ hin)
・ アスと天使たちの交配により誕生
・ 土と天(宇宙生まれの魂エネルギー)によって造られたイヒンは、白や黄色の肌を持ち、スピリチュアルな理解を持つ「聖なる人々」と神から呼ばれていた。
③ 第三の人類 ドルーク(Druk)
・ アスとイヒンの交配により生まれた種族。
・ 茶色や黒色の肌を持ち、強靭な体格が特徴。
・ しかし、神の心を宿しておらず、戦争や略奪を繰り返す野蛮な種族とされる。
④ 第四の人類 ヤク(Yak)
・ ドルークとアスの交配により生まれた種族
・ くる病のように背中が湾曲し、手が長いのが特徴。
・ 動物のように四足歩行をしており、穴倉で生活していた。
・ 神からはこの種族が最終的に滅びる運命であると明言されていた。
⑤ 第五の人類 イフアン(I’huan)
・ イヒンとドルークの交配により生まれた種族。
・ 鋼のような赤い肌と強靭な体格を持ち、イヒンを支える役割を持っていたとされる。
⑥ 第六の人類 オンクウィーガン(Ongwee-ghan)
・ イヒンとイフアンの混血から生まれた種族。
・ 茶色の肌と短い腕、長い黒髪が特徴でバランスの取れた体格をしている。
オアスペと黒い山葡萄原人①の続きです。
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前編②
戦争の始まり
第四時代が幕を開けると、人類は初めての戦争を体験します。
この戦争の火種となったのは、イヒンとドルークの間の対立でした。
イヒンは神の教えや掟を守り、繁栄の道を歩んでいました。
しかしある時、地球の神や氏神たちはイヒンが天使らに過度に依存していることに懸念を抱きました。
ジェホビ曰く、「最高の英知とは人々が自由に様々なテーマについて考えることである」と。
このような背景から、天使たちはイヒンから一定の距離を置き、イヒンが自らを自制し、自らの力で悪に立ち向かうことができるか試すこととなりました。
しかしその後、予想外の出来事が起こりました。
ある日、冬に向け備蓄していた食料が、ドルークによって盗まれる事件が発生しました。
この事件の背後には、悪霊(ジェホヴィの教えを理解しない未熟な霊)がドルークを唆していたのでした。
悪霊がイヒンに食料を死守するように仕向けた結果、イヒンとドルークの間で戦争が勃発しました。
そして、これが引き金となり、あっという間に全世界に広がってしまったのでした。
自立を促すため、イヒンに対する霊的なアドバイスを守護霊が止めた結果、悪霊の誘惑により人間同士の戦争に発展してしまったのでした。
この戦争は熾烈を極め、地球の氏神たちはその様子を見兼ねて、疲れ果てたイヒンにある助言を与えました。
「ドルークの中にもあなた方を見て学ぶ者たちがいます」
「彼らと交流して、彼らに学びの機会を与え、あなた方は正義の手本として地球で暮らしなさい」
氏神たちのアドバイスにより、イヒンと一部のドルークは再び交流を始めることになりました。
そしてイヒンとドルークの交流が進む中、新しい人類のイフアン(I’huan)が誕生しました。
イフアンはアスを始めとする既存の人類から数えると五番目の種族となります。
彼らは赤銅色の肌を持ち、背が高く力強い特徴を持っていました。
地球の氏神はイフアンに、イヒンを「聖なる民」として敬意をもって守護するように指示しました。
その結果、イフアンは戦士としての役割を果たし、他者がイヒンへ危害を加えることを許しませんでした。
イフアンはイヒンを守護する一方、同じ血筋であるドルークを強く憎み、彼らを追い詰め虐殺していました。
当時の人類の構成として、イヒンが基準の100とすると、イフアンが300、ドルークが5000,同じヤクも5000、そして人間と獣との怪物が3000でした。
イフアンの虐殺行為を目の当たりにした地球の氏神たちは、イヒンを通じてイフアンに警告の言葉を伝えました。
「生命持つものを殺してはならない、それは氏神が定めた掟だ」
「もし、イフアンたちが虐殺を続けるなら、復讐を求める霊が天国に増えることとなる」
「そして、その霊たちは復讐のためにイフアンに襲い掛かり最終的にはイフアン同士の争いへと発展するだろう」
しかし、イフアンたちはこれらの警告を真摯に受け止めることはぜず、また信じることもしませんでした。
その結果、地球は暗黒の時代を迎えることとなった。
イヒンを除く多くの人々は自らの生涯を邪悪な行為に捧げる道を選んだ。
彼らは地球の氏神の声を聞こうとせず、神の存在についても関心を示さなかった。
この状況を憂えた地球の氏神たちは、天使らを呼び寄せ、ある決断を下した。
「地球の人々は私の掟を守ろうとしない」
「彼らには私の声が届かないようだ」
「彼らが聞く耳を持たないなら、もう何を言っても無駄である」
「人々が自らの悪を使い果たすまで、私は地球に戻ることはない」
この決断を受けて、地球の氏神たちと天使団は地球を離れたのでした。
その影響によって、雲が地上を覆いつくし、月の輝きは失われ、太陽は赤く暗くなりました。
収穫(第二の復活)は失敗に終わり、飢饉が地球を襲いました。
オアスペでは肉体を持った人間が霊界の霊に生まれ変わることを「第一の復活」とし、霊界から神界へ昇ることを「第二の復活」とされています。
飢饉により、怪物やヤク・ドルークの中で何千万人もの命が失われました。
地球の氏神から霊的な導きを行けていたイヒンは、飢饉に対する迅速な対応により、無事危機を乗り越えていました。
イフアンもドルークと比べて、深刻な被害を受けることはありませんでした。
地球の首長だちは深い悲しみを抱きながら、次のように語りました。
「私は人間と共に歩むため、彼らに直立歩行をさせた」
「しかし彼らはつまずき転げ落ちてしまった」
「私は人間に助言をしてきたが、人間は真摯に受け止めず耳を貸さなかった」
「すべての生き物が同じ種とのみ交配するように創られていることを示したが、人間はそれを理解せず信じなかった」
「人間は獣と同じように生き、最も堕落した存在となった」
戦争や肉食といった行為の影響で、人間はジェホヴィの声が感じなくなり、信じることもなくなった。
これにより人間は「第五の時代」に突入しました。
オアスペによれば、このような3000年のサイクルが16回繰り返され、約4万8000年も続きました。
この時代の終わり約4万2000年前に人類は「地球文明の第一期」を築き上げたとされています。
パン大陸の沈没 そして神話へ
約4万2000年前、「地球文明の第一期」では、イヒンが中心となって繁栄していました。
ドルークは一部は生き残っていたものの、ヤクはすでに姿を消していました。
イフアンもドルークとの交配の影響で闇に取り込まれ、地上から姿を消しました。
この時代、地球上の大多数の人々はイヒンでした。
イヒンは飛躍的な造船技術の発展により、世界中で航海することが可能となったため、地球各地で開拓が進みました。
この航海により、各地の土地は丹念に耕され、食料や衣類の不足は感じられなくなり、その結果、不毛な土地は見当たらなくなりました。
さらに地球上には、数十万規模の大都市が数千も点在していました。
天使らの導きを受けてイヒンは多岐にわたる進化を遂げ、知識を書物にまとめ、更には印刷技術を磨き上げていました。
しかし、イヒンの社会には大きな問題が隠れていました。
彼らは霊的に進化し、精神的に豊かな生活を享受していたものの、その一方で肉体的には衰退の兆しを見せていました。
この肉体的な退化には、彼らが直面する大きな問題となっていました。
かつてのイヒンの女性たちは、生涯で40人近くの子供を持つことも珍しくなく、一度の出産で2~4人の子供を授かることも珍しくありませんでした。
しかし、多くのイヒンが子供を残すことが困難になっていたことで、イヒンの存続が危ぶまれる状況でした。
この危機的な状況を受け、ジェホヴィは地球に「アジ」という領域を導入し、事実上、絶命していたイフアンを再び地上に復活させることを決意しました。
霊界の密度は3つの段階に分かれており、最も希薄な密度のジアイ、中間の密度のアジ、そして最も濃い密度のネヴュラに分類されています。
ジェホヴィの指示で天使たちはイヒンの女性と性欲が旺盛のドルークの出会いを促し、交配が進みました。
その結果、赤銅色の肌を持ち、強く明るく敏捷なイフアンが再び誕生しました。
以前までイヒンの成熟期は男女とも7歳がピークで、多くは30歳を超えることはありませんでした。
そのため、一世代の期間は、わすが12年しかありませんでした。
しかし、イフアンが繁栄した時代に入ると、一世代の平均寿命は80年までに伸びました。
時が流れ、約1万8000年後の第16サイクルの時代(約2万7000年~2万4000年前)に、イフアンやドルークは再び暴力の道を選択し、地球とその天国は混沌に包まれました。
イヒンはパン大陸以外で大きな打撃を受け、彼らの都市は壊滅しました。
人々は野生の動物のような生活を送るようになり、神や天使からの啓示は人々に届かなくなりました。
イフアンやドルークは300歳まで生き、身長は現代人の背丈を大きく超え、約3~3.5メートルの巨体を誇っていました。
しかし、その圧倒的な外見とは裏腹に、彼らは判断力が乏しく感覚もほとんど機能していませんでした。
また、異なる人種に対する知識も不足しており、無秩序に混血が進んでいました。
バイタリティは旺盛で、多くの子供を産んでいた一方、愚かさと疾病は広がっていました。
更に霊的な世界に対する理解が全くなく、堕落はピークに達していました。
ジェホヴィはこの事態を深く憂慮し、地球とその住民の状況が危機的であることを認識していました。
かつて「ホアド」と称されたパン大陸上空の天国は、悪しき霊らによって支配され混沌としていました。
ジェホヴィは他のエーテリア人の大天使たちと協議を重ね、地球とその天国の状況を詳細に調査しました。
その結果、パン大陸及びその上空の天国には、食人種の霊や人間に憑依する霊が多すぎて、救済が不可能であることが明らかになりました。
つまり、パン大陸とその天国の状態は表面的な傷は治ったように見えても、病巣が体内の深部まで広がり、手の施しようがない状態でした。
「私は今、地球とその天国を剪定することにする」
「見よ!ワーガ(パン大陸)の地域は切り取られ、海の底に沈められる」
「ワーガの天国も破壊の霊たちが維持することは最早できない」
「私が天国の土台も引き裂き天の風によって、破壊の霊たちを追い散らすからだ」
ジェホヴィをはじめとするエーテリア人は、地球を通常の方法で救済するのは難しいと判断し、パン大陸を海に沈めるとともに、その天国の土台を引き裂くことを決断しました。
これが後に「大洪水」として、神話で語り継がれる時代を指しており、悪霊が跋扈する地球と人間を救済するための措置でした。
<--------------------------------------------ここまで
以上は、オアスペで描かれている人類7万8000年史において、人類6種族の特徴やアスの創造から始まるパン大陸沈没までを見てきました。この壮大なる人類史において人間の進化が、どのように歩んできたのかを見てきましたが、この物語はここで終わりではありません。
次回はパン大陸沈没後の人類の行方について、さらに、ジェホヴィが日本に伝えた天国の御業を解き放つ鍵について、これらについて深く掘り下げます。