昨年のアカデミー賞、観ては、泣く。

 

中・高校生の時は、映画に心を奪われ、お小遣いで雑誌を買いまくった。

学校帰り、制服を着たまま、一人で映画館に足を運び、

映画館の人にポスターをもらえないか懇願したりした。もらえなかったけど(笑)。

 

中学生の時、リバー・フェニックスの急死をズームイン朝!で知り、目を腫らして学校へ行った。

例外に漏れず「スタンド・バイ・ミー」でリバーを知った私は、

おぼろげな記憶だけど、父に連れて行ってもらったレンタルビデオ屋で、せがんで彼が出ている作品を何度か借りてもらった。

…父には「そんなの観るのか?!」な感じだったと思うけど。

とにかく、衝撃だったんだ。

幼いながらに、「これからどんな俳優さんになるんだろう」って楽しみだったから。

あのズームイン朝!のニュース映像は未だに忘れない。

 

リバーの後継者的な特集をしていた雑誌SCREENで、レオナルド・ディカプリオを知り、

「ギルバート・グレイプ」を観て、言葉が出なかった。

出る役が全て違う人間で、同じ人がやっているのが信じられなくて、それまで知ってるか日本の俳優とは全然違うことに驚いた。

「タイタニック」で注目されて、世間で言われる姿とだいぶ差異があって、

私にとって、彼は決してアイドル俳優なんかじゃなかった。

 

当時、映画好きな友人は、ブラッド・ピットが好きで、お互いに何処が好きかを語り合った。

彼らは、出る映画のタイプが違ったので、自然とブラッド・ピットのは敬遠していたけど、

さすがに「インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア」は観て、ちょっとだけ好きになった(笑)。

あれは、トム・クルーズが、またイメージガラッと変わり、

キルスティン・ダンストの見た目子供で、中身大人な芝居がすごくて、

もう一つついでに言うと、眼鏡のクリスチャン・スレーターが好きで、眼鏡男子好きのきっかけが訪れた為、

そっちの印象の方が強かった。

でも、あの時の悲しげな眼差し、綺麗な顔には唸らされた。

 

90年代、人気のある俳優さん同士(しかもアイドル的な)が共演することは稀だったし、

タイプも違ったりしたから、一緒の画面に出るなんて、まぁ、まずなかった。

 

それから20年以上経った2020年のアカデミー賞。

 

思春期の私に、深く映画の世界を「楽しめ!」と入り込ませてくれたリバー・フェニックスの弟のホアキンが、

リバーが立つことのなかったステージで、主演男優賞のオスカーを手に、兄からの大事な言葉を語った。

 

90年代、共演することはないのだろう、と思った2人が共演して、

オスカーを受けとる前に、レオにハグしてから登壇するブラッド・ピット見た。

 

 

二十数年前、私はこんな未来を望む想像力すらなかった。

 

 

そして、もっと想像していなかったのは、

私が「東登子」として、芝居の世界に入り、舞台に立っているということかな。

 

…………………………。

 

そんなわけで、

米アカデミー賞授賞式まで、あと一週間です。

 

今でも宝物。

レオナルド・ディカプリオ主演映画「バスケットボール・ダイアリーズ」のパンフレット↓