国際フォーラムで上演している「ベルサイユのばら45」を観てきました。
▲パンフレット(2000円)
「ベルばら」は、1974年に、宝塚歌劇団月組で初演して以来、何度も再演され、
“宝塚と言えば「ベルばら」”というぐらい有名。
近年、「エリザベート」という超人気作品の出現で、影を潜めた感はありますが、
魅力的な登場人物や楽曲、衣装のすばらしさは、宝塚ならでは。
やっぱり、いい作品ですね。
「ベルサイユのばら45」は、
今年で45周年ということで、主要人物を演じた歴代のキャストが総出演。
組や世代を越えた、様々な組み合わせで構成されたこの公演は、
貴重で、何度も足を運びたくなります。
▲1階エントランスにて(唯一、撮影可能)
観てきたのは、1989年の星組公演出演者のトークがある公演。
当時、私は、この星組公演のテレビ放映を見て、麻路さきさん、そして星組のファンになり、
宝塚の世界に入り込むようになりました。
この時代の星組は、トップスターの日向薫さん、2番手の紫苑ゆうさん、3番手の麻路さきさんと、超豪華メンバー。
皆、身長が高く、きれいで、3人が大階段に立つ光景は、ため息が出るくらい、ステキ。
それぞれの個性や美しさが相まって3倍…、それ以上の魅力をつくり出していたと思います。
麻路さきさん個人のファンではありますが、ほかの2人も見たいと思ったし、
3人の中の麻路さきさんを見るのが好きでした。
今回、この3人の「トークコーナー」があり、見たくて仕方なかった3人を見れるということで、
ワクワク、ドキドキ
「トークコーナー」の前に、3人がそれぞれの役で歌を披露。
(麻路さき:アンドレ、紫苑ゆう:オスカル、日向薫:フェルゼン)
まずは、麻路さきさんが「白ばらの人」、続いて、紫苑ゆうさんが「愛の巡礼」、
最後に、日向薫さんが「男の旅立ち」。
そして、ついに、待ちに待った「トークコーナー」。
日向薫さんを中心に、上手に紫苑ゆうさん、下手に麻路さきさん。
3人が並んだ光景は、もう懐かしくて、“これが見たかったのよ~”。
興奮しっ放しで、テンション
(コスチューム姿だったら、もっとよかった )
登場してすぐ、「この並びは落ち着きますね」と麻路さきさん。
3人がそれぞれ、自己紹介(役名)をし、当時、その役を演じていた頃のお話や、
ハプニングなど、興味深いお話が繰り広げられました。
紫苑ゆうさんによれば、
当時の旧東京宝塚劇場は本当に古い建物で、アクシデントがいろいろあり、
「橋」の場面(アンドレが橋の上で狙撃される場面)で、セットの橋が上がらないことが
あったとか。
なので、
アンドレ役の麻路さきさんは、床で死んだそう。
彼女は、舞台でハプニングがあっても動じない人なので、どんなふうに演じたのか、
見たかったですね。
楽しい話は尽きなさそうでしたが、時間が押してきたので、残念ながら終了。
ほんのひと時ですが、大好きで、いちばんはまっていた星組を観劇していた頃に
タイムスリップしたようで、大、大、大感激。
このあとは、様々な組み合わせで名シーンが演じられ、
本公演とは違った楽しみ方ができました。
「牢獄」~「断頭台」での、フェルゼン:和央ようかさん、アントワネット:白羽ゆりさんの
演技がよかったです。
白羽ゆりさんは、「エリザベート」を演じた中ではいちばん“いいな”と思った娘役ですが、
「アントワネット」も感動しました。
お芝居のあとの「薔薇のタンゴ」「ボレロ」もまた、懐かしく、
フィナーレで、エトワール・初風諄さんの圧倒的な歌声を聴き、
(お幾つか知りませんが、あの声が出るのはスゴイ)
余韻に浸りながら、ホールをあとに…。
次に観にいく公演では、麻路さきさんが「橋」に出演するので、楽しみです。
この日は、毬藻えりさん、ひびき美都さんが観劇しに来ていました。
毬藻えりさんは、日向薫さんの相手役、
ひびき美都さんは、紫苑ゆうさんの同期で、元花組の娘役トップスターです。