がん保険のCMに出演していた、山下弘子さんが亡くなられました。

まだ、25歳という若さ…。

 

彼女をテレビで知ったのは、「アフラック」(通称)の「生きるためのがん保険Days」という

タイトルのCMです。

「嵐」の櫻井翔さんのインタビューに答える彼女は、19歳のときに肝臓がんが見つかった

とはとても思えないくらい、前向きでした。

 

インタビューで、がんが見つかって 「“いい子” をやめた」と言っていたのが記憶に残って

います。

 

CMを見ていたときには、彼女の状態があまりわかりませんでしたが、ネットで調べてみると、

かなり厳しい状況だったことがわかりました。

 

19歳という若さで肝臓がんが見つかり、なんとか手術。

このとき、余命半年と宣告されていたそう。

程なくして、肺などに転移し、同時に肝臓がんが再発したとのこと。

 

彼女は、ご自身のブログ「今を生きる ~山下弘子のほのぼの日常~」で、次々に発覚する

転移、それによる痛みなどについて、揺れ動く気持ちを細かく書いています。

 

もちろん、“前向きに” と強い気持ちで生きていた彼女ですが、がんの痛みに耐えかねる

ときには、感情が下向きになったり、お母様にあたることもあったようで…。

でも、それがふつうだと思います。

 

絶望と希望のはざまで、どれほどの思いで、日々、生きてこられたのだろうと、自分もがんを患ったからこそ、わかるものがあります。

 

もっと、生きてほしかった…。

 

前向きにがんと闘っていた方が、命を落としてしまうのは、残念でなりません。

 

だからこそ、今、生きていられることをありがたく思い、なんとか再発しないよう、自分で

やれることはしっかりやっていく。

それしかありません。

 

山下弘子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。