初めてのハイレゾ 応用編 その4 | クァンタムの「車内快適空間創造計画!」

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本日も続けてまいります!

 

昨日の"初めてのハイレゾ 応用編 その3"にて軽くご案内した、DSPユニット選択時の基準になる3つの条件、「スピーカーをいくつ鳴らす?(予定も含む)」、「外部アンプは使う?」、「入力したいソースとその出力形態は?」について、わかり易い選別アドバイスをしていきたいと思います!

 

 

 

 

● スピーカーをいくつ鳴らす?(予定も含む)

 

これはDSPユニットの中で、何ch(チャンネル)までコントロール可能なのか?を予め知っておかないと、最悪の場合にはDSPユニットの買い直しになってしまうので注意が必要です。

 

仮にフロント2wayスピーカー(ツイーター+ミッドウーファー)、サブウーファーの構成で進行する場合でも、High(高域)×2ch+Low(中低域)×2ch+Sub(低域)×2chの合計として、6chが必要になると考えることができます。

 

つまり、音の出口になるスピーカーが全部でいくつありますか?=必要となるDSPユニットの出力チャンネル、ということになります。

 

また、(予定を含む)の部分も重要で、今は6chだからと言っても将来的にミッドレンジ(スコーカー)を追加するかもしれない、リアチャンネルを鳴らすかもしれない、などといった可能性が残されているのであれば、想定されるチャンネル分も含めて予めご用意する必要があります。

 

割と多くのお客様からこの出力チャンネル数についてのご質問をいただくのですが、基本的には「最終形態としてどのような構成にしたいのか?」がチャンネル数決定の必須要素となります。

 

 

 

● 外部アンプは使う?

 

最初から、もしくは将来的に外部アンプを装着する予定(可能性)がある場合には、前述の出力スピーカーチャンネル同様に、同数のプリアウト出力端子を備えている必要があります。

 

もちろんそれらが存在しない場合であっても外部アンプを接続するための出力を取り出すことは可能なのですが、そのためには接続するために必要となるRCAケーブルのほかにHi-Loアダプター(コンバーター)が必要となりますので、余分な出費や接続ストレスを低減するためにも、外部アンプ装着前提であればローレベルのプリアウト出力を備えた製品を選択される方が賢明です。

 

割と間違えやすいのがRCAの入力端子で、「8chの端子が側面に見えるから大丈夫」などと思ってしまうと、「出力ではなく入力だった」なんてことになり兼ねないので必ずカタログなどで確認する必要があります。

 

それから最初から外部アンプを接続する前提であるならばアンプ内蔵DSPを候補に入れる必要はないことは言うまでもありませんが、最初は内蔵されているアンプでスタートされる方がコストも抑えられるのでお勧めです!

 

 

 

● 入力したいソースとその出力形態は?

 

最後のコイツはかなり重要です!

 

先日もお話ししたように、「純正オーディオやナビゲーションも使い続けることが大前提」なのですが、純正でも再生周波数帯域に応じたマルチチャンネル出力を行っている純正アンプなども存在するので、単純に左右1セットのステレオ入力だけ可能であれば大丈夫とも言い切れない現状です。

 

仮にフルレンジ(全周波数)を左右各1chごとで出力されているのであれば問題なくステレオ接続として合計2chのメインソース入力(スピーカーレベル or ローレベル)にて事が足りるのですが、前述のマルチチャンネルシステムの場合にはフルレンジをカバーするために異なった周波数帯域を全て合成させなければなりません。

 

この場合には、サミング(合成)能力のある入力端子を"入力したいch数"以上持っていること、それが不可能であればサミングさせるために別の信号合成ユニットが必要となります。

ハイクラスの車両や、メーカー純正の高額オーディオシステムなどはほぼこのパターンに当てはまりますので注意が必要です。

 

 

それから、Hi-Res(ハイレゾ)音源を入力する上で気を付けなければならない重要ポイントは、お手持ちのDAP(デジタルオーディオプレイヤー)のデジタル出力はどのタイプなのか?、S/P DIF(TOS or COAX)の場合には出力させたいサンプリングレートが入力可能なのか?を予め確認する必要があります。

 

基本的にHi-Res対応 DSPユニットはUSBオーディオの入力を持たない場合がほとんどであり(Clarion FDS除く)、USB DACとして接続させたい場合にはオーディオテクニカのAT-HRD5(デジタルトランスポート)を経由させてS/P DIFへ変換しなければなりません。

 

もちろんこのAT-HRD5さえ備えていればS/P DIFの入出力端子の違いなどにも対応できますし、入出力のサンプリング周波数の兼ね合いを心配する必要もなくなるし、DAPの買い替え時などでもそれらを一切気にする必要もなくなるので無いよりは有った方が良いのは間違いありませんが。

 

 

と、まぁこんな感じで本日は"DSPユニットを選ぶ際の注意点"をまとめてみました!

 

これら注意点に着眼すれば、きっと貴方に最適な製品が見つかると思います♪

 

それでも選べない場合にはお気軽にご相談くださいね~!