と言っても、実際に音を聴くだけで目に映ると言うことはありません。
言うまでも無いか・・・(笑)
ここまでのコラムの流れで、おおよそ下記のようなことが解ってきましたよね。
・音を聴くことで身体が自然に反応する。
・音の持つ意味を事柄に当てはめて記憶する。
・視覚からの情報と合成して理解する。
・音の正体を知らないと不安になる。
・音を意識して聴くことで識別できる。
どのポイントでも「考える」という行動をとっていることが解ります。
まぁ、脳が全ての中枢であるわけですから当然と言えば当然なのですが、意識しない状態(無意識)での行動が圧倒的に多いですよね!
さすが、人間が持つ五感のうちの一つです(笑)
ですが、どうやらタイトルのような「音の見える化」に関しては、前述の「音を意識して聴くことで識別できる」の通り、意識することで正体を判別し、その形を連想することで見えるようになるみたいですね。
以前にもお話ししたように私は「脳科学の勉強をしている人間ではない」ので断言することはできないのですが、なんとなくそんな風に考えられると感じています。
そんな私は「音を聴く方の人間で、その音を正しいカタチへと補正する仕事をしている」ので、こんな風に音のカタチを見ることはできないかなぁ?と考えながら常々聴いていると・・・(笑)
私の場合、ちょいちょい色々なタイミングでお客様に「音を耳で聴くだけでどうしてこんな風に調整できるんですか?」とか、「どうしてその音の間違いに気付いて直すことできるんですか?」とか、こんな感じのご質問を不思議ちゃんを見るような目で質問されることがあります(笑)
そんなときには必ず「正しい音と聴こえてくる音で間違い探しをしてるんですよ!」って答えます。
つまりこれは脳内で「カタチに置き換えて記憶している正しい音」に対し、「聴こえてくる音をカタチに置き換える」ことで、相互間の違いを探し、見つかった箇所を補正していると言うことです。
もちろん本当の音の姿を知っていなければ自己満足程度の間違い探しにしかなりませんが、本当の音の姿を知っているものだけを再生するのであれば、この間違い探しで正しい方向の答えを導き出すことが可能になります。
同業他社の人とか、同じ業界の人とか、音楽業界に身を置いている人とかで、「この人は音作りが上手だなぁ」、「この人の出す音って良い音だなぁ」って思うときには、この間違い探しをしても「全部合ってる!」んですよね~。
やっぱり人間が本物だったら聴かせる音も本物ってことなのかも~♪
そう言えば、そうゆう人たちは胡散臭いことを言わないもんね(笑)