さて、聴覚から得られる音だけでその音の正体を的確に連想することはできるのでしょうか?
その答えは、「できます」です!
例えば、バイオリンとアコースティックギターの演奏が同じ曲の中で行われていたと仮定しましょう。
このように2種類の楽器程度であれば、それぞれの楽器の音と形を知ってさえすれば音の特徴や周波数によって聴き分けることも判断することもできますよね!
これは単純に「音をカタチに置き換えて理解している」と言うことですね。
もちろん今までお話ししてきたように、楽器の音や形を知らなかったら想像することすらできないとは思いますが、メジャーな楽器であればあるほど判別も容易だと思います。
では、2種類以上だった場合はどうでしょう?
これについてもほぼ同じ答えです。
知っている楽器の音は想像できるし、知らない楽器の音は想像できない。
ですが、全てに共通して言えるのは、「その音の正体が何なのか、注意をして聴いている場合のみ識別できる」と言うことです。
意識しながら聴くことによって正体が見えてくる、しかしながら意識しないと全てを音の集合体(一つの音楽)として認識しているので個々の楽器はなかなか分からない。
これが「音をカタチに置き換える」為の原則であり、「聴覚から得られる音だけでその音の正体を的確に連想することができる」と言う理由でもあります。
聞き取りにくい小さな音を聞き取ろうと意識するときって、その音に集中して意識するじゃないですか?
正しくそれと一緒で、意識さえすれば存在すれど聴こえていなかった音も聴こえてくる。
更にはその正体を認識することも、様々な音が重なり合ってたとしても識別することができる。
これが人間の聴覚の力であり、脳を使って聴くことで得られる「音の中の情報」と言うことになります!