殺し合わないと問題は解決しないのでしょうか? | 井上浩二の「現在(いま)を考える。」

殺し合わないと問題は解決しないのでしょうか?

皆さんは、クラッシック音楽は聴かれますか?私は、音楽は何でも大好きで、時にクラシックも。♬昨晩は、近所の逗子マリーナでサロンコンサートなるものが開催され、弦楽五重奏(?)を楽しんできました。個人的にですが、クラシックを聴いていると何と言うか音が奏でる豊かな風景が目に浮かぶと言うか、とてもリッチな気分になるんですよねぇ。湘南の素敵な風景をバックに、昨晩はとても素敵な時間を過ごすことができました。
 
殺し合いを止められないか
そんな心豊かになる時間を過ごしたのですが、ちょっとだけ心に陰りも。ご存じのように多くの素敵なクラシック音楽は、ヨーロッパで生まれています。絵画や建築物など、人間の心を豊かにする芸術も沢山ある。そんなヨーロッパでは、ガザやウクライナで毎日多くの罪のない人達が殺されている。私が、シャンパン飲んで音楽を楽しんでいる正にこの時にも。そんな事が頭を過ると、本当に遣る瀬無くなります。先日は、イスラエルの人質4人を解放する作戦で、パレスチナ人が274人も犠牲になったという報道を耳にしました。あんな形で普段の幸せな時間を奪われた人質の方が解放されたことは、本当に喜ばしい事。しかし、そのためにこんなにも多くの犠牲が払わらなければならないのか?双方、本当に多くの尊い命が失われている。何とかして止められないものかと思いつつ、何もできない自分に無力感を感ぜざるにいられません。
 
日本人には理解できないかもしれませんが・・・
民族が、血が違う。宗教が違う。そんな違いに歴史や政治的な背景が絡み、そして貧富の差などの経済的な問題も加わって起こる紛争。その紛争では、人間の知恵が生み出した新たな殺傷能力の高い武器が使われる。そんな事をしなければいけないのか、平和な日本人には本当には理解できないことと思います。歴史的に他国から武力で侵攻された経験などないですからね。宗教観も、寛容と言うか、こだわりがないと言うか・・・そういう意味では、今の紛争を起こしている政治的主導者の方々の狂気は我々には理解なんて到底できないんでしょうね。しかし、一方では人間の本質と言うところでは共通のものが沢山ある。人を愛する、他人を気遣う、芸術や文化を愉しむ・・・戦地の兵士の中には、本当は戦場なんて行きたくないし、武器なんか使いたくない人も沢山いる。そこに何とかして働きかけることは出来ないものかなぁ。(一方、金稼ぎの傭兵を送り込んでいる人達もいますから、そこも考えないといけないですが。)くだらぬ取るに足らないアイデアかもしれませんが、紛争を起こしている地域に大音量で心が豊かになるクラシックでも流したらどうでしょう?個々人の日常も思い出してくれたら、人を殺す行為に疑問を持つ、嫌悪感を持つ人も出るのでは?現場が士気を失い、やる気がなくなり、ボイコットしたら・・・何か変わるかもしれないですよね。ただ、こうして国に戻ると、その方々へは酷いペナルティが待っている。その救済策がないと、鞭を恐れて現場の普通の人も闘いを止められない。難しいし甘いとも言われそうですが、巻き込まれている人達の人間性に根差した解決策を考えてみるのも一つの策と個人的には思うのですが。