ジョン・レノンの仲間になれますか? | 井上浩二の「現在(いま)を考える。」

ジョン・レノンの仲間になれますか?

ガザで起こっている惨劇、皆さんはどんな風にご覧になっていますか?人の所業とは思えない。世界各地で停戦を望むデモが行われていますが、是非政治家の皆さんには重く受け止めて速やかな停戦に繋げて頂きたいと私も心から祈っています。

 

人道を重んじた政治は出来ないものか?
ガザに対する一連の報道の中で私が日本人として最も落胆したことは、「人道的休戦」の国連総会決議に日本が棄権したことです。罪もない人が空爆で死んでいっていることを目撃しながら、その人達を救おうとする決議に棄権する。本当に、情けない。アメリカへの配慮?何でこんな人達が日本を代表して政治を行っているのか、本当に腹立たしい!米国では、最初はバイデンがイスラエルを全面支持しておきながら、若者の票離れが匂うと露骨に違う方向に動くのも単なる次の選挙を見据えての情けない行動にしか見えない。人種や宗教を超えて、人道を重んじるデモを行う若者の方がずっと立派です!こういう、本来「人」としてどうあるべきかの姿を示せない政治家たちを見ていると、プーチン政権の事も勘繰りたくなりますよね。以前より、ハマスをテロ組織とは見做さず、比較的緊密な関係を維持していたようですね。そうなると、ウクライナから世界の目をそらすために、そしてそこでアメリカが行う人道に照らし合わせた時の矛盾した政策を白日に晒すために、今、この時を狙ってハマスにプーチンがけしかけたんじゃないか、なんて事も考えてしまう。
今回の惨劇、大きなトリガーを引いたのはハマス。これに対してのイスラエルの対応の無分別さが問題。しかし、そもそもは第一次大戦時のイギリスの三枚舌外交に始まる大国のその時々の自国優先の政治が、今の中東の問題を生み出している。良く報道でも触れられるのですが、この歴史に中立でいる日本だからこそ発揮できるリーダーシップがあると思うのですが。増税眼鏡と揶揄されて、閣僚内部の人事も覚束ない政治家さん達には何にもできないんですかねぇ。本当に、情けない。

 

一方、ちょっと触れましたが、宗教や人種を超えて人道的な対応をするように叫ぶ若者たちは立派!こういう考えを持つ人達が、これから経験を積んで、必要な知識も身に付けて世界を引っ張ってくれるようになる次世代は、是非今とは異なるもっと素晴らしい世界になって欲しい。ジョンレノンがImagineで詠っていたように。国や宗教という概念にとらわれて人を殺したり死んだりしない、世界中の人達が平和に暮らせる世界。皆がそう望んだジョンの仲間になって、世界が一つになるような世の中を作りたいものです。