皆の力を集めていますか? | 井上浩二の「現在(いま)を考える。」

皆の力を集めていますか?

産出額1憶円当たりのエネルギー消費量を10年間で49%も削減!凄い!!!
何の話かって?農林水産業の話なんですが、主に農業のようですね。資源エネルギー庁の調査で、トップが広島県だそうです。ウクライナ問題などで資源価格の高騰が懸念される中、こういう取り組みがなされていたことが正に成果、競争力に結びつきますよね。素晴らしいなぁ。

 

小さな協力が長期的に大きな成果を生む
この広島県の取り組みで、とても感心したのが県ぐるみの農業法人化推進の成果だという事。(ま、報道をそのまま信じればと言う話ですが。)広島県では、2015年から「2020広島県農林水産業チャレンジアクションプログラム」に取り組んでいるそうです。高齢化が進む農業の効率化を図り、競争力のある核事業に育て上げる取り組みだそうです。その取り組みの一つとして農業の規模化を図るために、集落単位で法人化を進めている。その結果、広さ10アールの水田で約7万円分のコメを生産するのに従来必要だった5413円分のエネルギーが、機械の稼働時間の無駄を省いて2224円へと半減させたそうです。そして、県内で活動する集落単位の法人数は270となり、100ヘクタールの農地を一体経営する大規模法人も誕生しているとのこと。凄いですね。
2009年に農地法改正で農業の法人化が可能になった際には、自社販売用の優良な商品を確保するための大手小売りなどの取り組みぐらいしかなかった農業法人。その後、ICT導入などによる自動化や工場化などで、相応の企業や個人が法人化にチャレンジしてきている。しかし、今回の事例はちょっと確度が違うように思います。高齢化し、人口減少に悩む集落を結集させ、これまでにできなかった小さな協力を徐々に大きくして、成果を生んでいる。地道ですが、非常に素晴らしい取り組みなのではないかと感心しました。小さな力が協力することで大きな成果を生む。私が知らないだけの、こういう意味のある取り組みがまだまだたくさんあるのだと思います。日本の革新力、競争力、まだまだ捨てたものではないですね。

 

話の方向性は全然違うのですが、私も最近これまでになかった小さな協力を仕事で楽しんでいます。お客様の新規事業のコンサルをしているのですが、その中で面白い話が。B2Bに強みのあるお客様なのですが、今回はB2C事業強化を行っていて、そのお手伝いをしています。で、新規事業開始にあたってプロモーション戦略をお手伝いしているうちに、メディアミックスの企画からCMの企画・作成まで入り込み・・・その事業のターゲット層の間で知名度の高い方がたまたまご近所の仲良しだったので、思いっきり引き込みました。いつもは一緒に海行ったりBBQしたりのただの仲良しなのですが、今回は仕事も。お客様やCM制作会社も巻き込んで、楽しく仕事をしています。写真は、仕事の後のお食事会で、かき船かなわさんで牡蠣料理を堪能させて頂きました。
知人、友達の協力も得て、皆で取り組む。そこにはあまり損得はなく、楽しく力を発揮し合う場があります。こういう小さな協力が沢山出来ると、何か素敵なものが生まれるのかもしれませんね。7月にはCMが出来て、プロモーション企画も立ち上がります。その日が楽しみだなぁ。