自分の考えを分かり易く相手に伝えられますか?
「コミュニケーションは、相手が決める!」、色々な場でコミュニケーション関連の話しをする際に、私も良く使う台詞です。自分は、「言った」、「話した」と主張しても、相手が「聞いていない」、「そういう意味だとは思わなかった」と言えば、結局コミュニケーションとしては成立しない。つまりは、相手に伝わっていなければ何の意味もなく、コミュニケーションの成否は結局相手が決めることになる。言うは易し・・・で、これが本当に難しい。私も、ビジネスの現場で「自分もまだまだだなぁ」と感じることが多々あります。皆さんは、如何ですか?
シンプルに伝える
テクニックとしては、話した後に相手がどう理解したかを最後に確かめる、がもっとも有効な手法なのでしょうね。しかし、場と相手によってはこんな事は出来ないこともある。上司やお客様に、「今お伝えしたこと、ご理解頂けましたか?どう理解されましたか?」なんて、とても言えない。普段から良く話す相手には、相手の反応見て「大丈夫」と高を括ることも良くある。(それじゃ、本当はいけないんでしょうけど。)この最後の確認以外となると、やはり伝え方の工夫。伝えたいことを常に意識して、必要な事を相手が理解しやすいように伝えることが非常に需要なのだと思います。しかし、言わなくても良い事も含め、どうしてもぐちゃぐちゃ色々話してしまって、話が歪む。難しいですよねぇ。最近読んだ日経の記事でも、やはり新聞記者でもこの実践は難しいんだなぁと思うものがありました。「進化する経済」というタイトルの次の新聞記事、コミュニケーションの観点から皆さんはどう思いますか?
ま、結論としては、ネットと使い切れていない店舗や輸送手段を上手く組み合わせることで、企業の在庫の考え方も変わる、保有在庫を最適化できる、ということが言いたいのでしょうか。導入部は、良いですよねぇ。カフェで試着なんて、面白いじゃないですか。で、物流は輸送単位を小さくして、カーシェアのような発想で行う。これも、良い。しかし、ここで
自宅の空き部屋、週末しか乗らないマイカー。どんな邸宅や高級車も使わなければ新たな価値を生まない。
と言うのですが・・・これ必要ですかね?在庫の話ではなく、シェアエコノミーの意味を説いているような気がして来ませんか?ま、全く関係なくはないのですが、こんな事、言わなくても良いように思うのですが。
そして、その後の経済効果の話、つまり在庫適正化が景気の波を穏やかに出来るかもしれない、というのは良いですよね。素晴らしい!しかし、ここで
40カ月周期の景気循環を指す「キチンの波」を起こすとされる在庫
なんてことが書いてありますが、これもどうなんでしょう?「キチンの波」なんて、言う必要あるのかな?自分の知識のひけらかし?要らないですよねぇ。在庫増と好景気の関係を定量的に示し、在庫増≒生産増≒好景気が成り立たなくなってきているというはまぁ良いとしても、キチンの波の話は不要だと思いませんか?どうも、わざわざ複雑に話を難しくしているようにも見えます。もっと、言いたいことをシンプルに書いた方良いのでしょうね。
常に実践で意識する
上の例を見ると、お題に足して言うべき事をシンプルに伝えることの難しさがよく分かると思います。しかし、人間、話したりしていると色々考えちゃうんですよねぇ。「そう言えば、・・・」これが一番危険かな。そう言えば、この話もしておきたい、これも言っておきたい、なんてなっちゃうんですね。で、ごちゃごちゃする。分かり難くなる。本当に伝えたい事を「相手に分かってもらうために」、どう伝えるか。意味のない事を言っていないか?相手に分かり易い喩と表現で伝えているか?常にこういう事を意識することが重要なんでしょうね。私も、もっともっと精進しないと。
巷では、先週は米朝首脳会談を含め、色々な事が起こっていますね。今後の世の中の在り方を左右するようなことが沢山。こういう場でのコミュニケーション、果たして基本を大事に行われているのかな?