少し間が空いてしまいましたが、またまた先日の続き。
これで最後です(多分)。
<前回・前々回の記事>
抽出平均点では変化の無かった英語。
しかし、今春出題された問題の中身を考えてみると、何とも悲しい現実が想像できます。
いや、「得意」「不得意」で分けてしまえば何でもそうなんだけど、毎年子どもたちと接してきてヒシヒシと感じるのは英語のマズさ。
<近年の得点分布>
県で公表されている抽出調査の分布表です。
伝わりやすいように国語と英語の2教科を載せてみます。
国語はここ数年問題にひねりが無く(これしか答えなくない?というものが多く)、データが右に極端に寄っています。
一方英語は、国語ほどの極端さはないですが、特にR7ではデータが左に寄っているのがわかります。
もちろんその年の問題によりますし、抽出調査はあくまで全体の8%のデータということではありますが、各学校で出されるテストごとの分布表でも、英語の分布が同じように低点数層に偏りがみられることが増えています。
いま中学生の英語学習に何が起きているのか。
いくつか挙げておきます。
①書けない
とにかく書けない。いきなり英作文を完璧にせよと言っているのではなく、シンプルにまともに書ける単語が少ない子が多すぎ問題が猛威を振るっています。小学生の時はその点を重視してないから・・・というのはもちろんあると思いますが、そこから切り替えることができないまま中3受験生を迎えるパターンが多くなっています。また、「ウチは小学生の時から英会話教室に通ってるから英語は大丈夫、英語の授業は受けなくていいですか」と言ってくるご家庭の子が苦しんでいる印象もありますね。
②読めない
①の書けないについては、だって小学生で始めたときは書くことなんて重視されてないんだから仕方ないじゃない、と言いたくなる人もいると思いますが、じゃあ読める?と試してみると、まあ読めないです。ここでいう「読めない」は長文読解の話ではありません。シンプルに1つ1つの単語について、読めない単語が多すぎという話です。
単語が読めない(発音できない)ということは、聞き取っても単語とリンクしないですし、いざ単語を覚えよう・書けるようになろうと練習しようとしても、苦痛な時間が続くので途中でやめちゃうわけです。
家庭学習ノートに単語がびっしり書いてあるのに全然覚えられない子は、音とリンクしていない可能性が極めて高いです。
アルファベットを1文字ずつ並べている状態にあると思います。
子どもの「やってるのに・・・」を少し疑ってみてください。
③文法がカラッポ(…覚えるつもりがない)
とても増えています。もちろん昔からいるわけですが、その割合がとてもとても増えていると感じています。
理由の1つは中1スタート直後からいろいろ一気に出てきちゃうこと。以前は中2の半ばくらいから「だんだんわけが分からなくなって・・・」というパターンが多かったのが、近年は中1最初の3か月くらいで「もういやでーす!」となってしまったんだろうなという印象。
また、「ウチは小学生の時から英会話教室に通ってるから英語は大丈夫、英語の授業は受けなくていいですか」と言ってくるご家庭の子が苦しんでいる印象もありますね。(2回目。英会話教室を批判しているわけではありません。書く・文法を意識している教室であれば中学でも問題ないです。ただ現実としてそうではないケースが多すぎるということを言ってます。)
例えば秋田市で使っている教科書の最初のパートを見開きで見てみてください。
左ページでI’m(I am)~が出てきて、右ページではI like~ /I love~ /I want to~が登場。
ページをめくってみると一般動詞の疑問文と否定文。
その次のページでbe動詞の疑問文と否定文。
気になってみてくれている親御さんの中には、
「だからなんなんだ、こんなの英語の中でも簡単なものじゃないか」
という感想を持った方もいると思います。
こんなところでつまずくはずがない、塾が客集めのために煽っているだけだろ、と。確かに上記数ページで出てくる内容は、中学3年間の内容とみれば初歩中の初歩。中高時代に英語が得意だったという方はもちろん、あまり好きではなかった・苦手だったという親御さんが見ても「さすがにこれくらいはできるでしょ、わかるでしょ」という内容だと思います。だから軽視してしまう。『わからないんじゃなく、やってないだけだからやればできる』と思ってしまう。
その結果、中3受験期まで放置してしまう。
上記の内容、以前の教育課程では4月から7月あたりまでの期間で、じっくりやっていた内容なんです。
それが現在の過程では最初の単元の見開き3ページに集約されてまとめて出てきます。
という事実を踏まえてもう一度考えてみてください。
ついこの間まで、読み方のカナがふってある文を声に出していれば褒められていた子たちが、見たことある単語とそれに関する絵の組み合わせを線で結んだら正解!と褒められていた子たちが、
親世代が12・13歳のころに3か月ほどかけて習った内容を最初の見開き3ページで
「こういうのあったよね、知ってるよね、あ、あとちゃんと書けるようにね、ちゃんと書けないと×だからね」
と伝えられた時の動揺を。
そしてテストで×だらけで返却されたときのショックを。
嫌い・無理という拒否状態になる前になんとかしないといけません。
・・・ということで長々と書いてみました。
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理科と社会は正規分布に近いですね。
数学は何とも言えない感じ。












