さて、前回の続きです。
無事に9:05にスタートし、第一ステージの3本のSS(スペシャルステージ)に向かう。
SSとは・・・?
簡単に言ったら、競技で「タイムアタック」可能な区間のこと。
一般道の限られた区間を地元警察の許可をいただいて「占有」させていただき、
その区間を競技エリアとして使用する、という感じです。
大概は民家が無く、騒音とは無縁の山奥の林道を使用します。
その区間の入り口と出口や、途中の枝道全てを主催者が封鎖して実施されるワケです。
(なので主催者は競技実施中、管理する人数集めや的確な進行にテンヤワンヤしてるのです。かなり大変。)
そのSSに向かうまでの道を「リエゾン」と言いますが、
そのリエゾンを支障なく道案内するのは今回のオイラのような「コ・ドライバー(ナビゲーター)」のお仕事です。
スタートして15分後ぐらいに榛名湖から10数キロ離れたSS-1の入り口に到着した。
T大学のサービス部隊は時間があるのとサービスの時間まで暇なので、
主催者の許可を貰って途中でギャラリーをしているらしい。
さて、どこだろうか?
SS-1のスタート前に改めてペースノートの序盤を読み聞かせる。
オイラは何年も前からやってる「おまじない」みたいなことだが、それなりに意味がある。
実はスタートしてから数コーナーで勢いあまってコースオフする確率って結構高い。
ドライバーさんは(人によりけりかもしれないが)アツくなりがちで、
最初の数コーナーの情報が頭に入ってこない、こともある。
あとは声をかけてあげることで緊張をほぐす意味合いもある。
そうこうしている間に2km強のSS-1がスタート!
8ヶ月も実戦から離れているのでひどい状況になると思いきや、案外ミスなくペースノートを無難に読み上げていく。
ヤバそうなところはアクセントをつけて、イケそうなところはやや大きめの声で盛り上げる、などなど。
スタートして中間点に行かないうち、「何かが微妙に違う?」という違和感が。
何だろうな??
中間過ぎて、森を一部伐採している斜面の土手の上に、ギャラリーが数十名!
数十メーターのストレートだったので、ちょっと余裕かまして手を振ってみた。(コラ!)
程なくしてゴール。
うーん、路面が乾いてないからこんなものかな?
結局同じクラスの4WDターボ勢のベストタイム(お医者のG先生)から3秒落ちだった。
SS-2に向かうリエゾンで「何かが違う」事に気づく。
そうか、オイラがドライバーだったりコ・ドライバーとして参加したラリーは4WDターボの場合、
常にランサーだったのだ。
しかも比較的新しい型ばかりなので、思ったよりも加速感があるわ、電子制御で安定してるわと。
お恥ずかしながらインプレッサではラリー本番では出たことが無かった・・・
しかも今回のクルマは何世代も前の「旧車」インプレッサだ。
道理で1つのコーナーでコンマ数秒ズレた感覚に襲われたのか。。
まあ次はH君の得意な10km強のロングのSS-2だ。
期待してみよう!
リエゾンでは風情のある萱葺き屋根の温泉宿の近くを通る。
何かイイ感じですな~ (写真撮り損ねましたが。。)
「あさま隠」のネーミングの由来となるSS-2に到着した。
10km強もあるので、途中集中を切らさず頑張って欲しいところだ。
一部の区間は非常に滑りやすく、要注意ですな。
SS-2をスタートする。
挽回するために集中して読むようにする。
「お、なかなかいいペースかも」と思って中間付近まで来たときだった。
またもや違和感だ。
幅が異様に広くて長い左コーナーに差しかかったとき、外側に膨らんで通り抜ける。
「何だよ、内側通れば速いのにな~」と考えていた。
そして事件はその1km程先で起こった。
北斜面の昼間でもやや薄暗く、路面の上に落ち葉がうっすら積もってウエット気味の場所に差し掛かった。
ゆるい右からゆるい左コーナーと続くところだったが、いきなり左のリアが流れる。
「アッ」と思った時には助手席側が道路の外側だ!
左側の土手の様になっていたところに乗り上げ、止まらずにガードレール(らしき)端っこに当たった。
しかし何とかコースに復帰。
結構ダメージあったようだが。。
(この瞬間はヤバいと思ったせいか、久々にスローモーションで景色が流れましたよっ!)
まあこの時点で何とか真っ直ぐ走っているので続行させた。
何ということか、さらに1km程先で4m程の幅の湿った路面でスピン。しかも180度。。
ここでも回った瞬間スローモーションで景色が流れた。
唐突にスピンしたので、クルマの調子がおかしいのかもと思った位だ。
幸いどこにもヒットしていない。ラッキーだ!
クルマの全長と道の幅は同じぐらいなのに!
ゴールまでようやくたどり着き、結局この2回のヒットやスピンで20秒以上はタイムロス。
あぁ、もったいない。。
SS-2ゴール後、クルマを停めてダメージをチェックする。
左前のスモールランプが割れたのと、フェンダーが半分くらいへこんでいた。
とりあえず走ることは出来そうなので応急処置を施して次のSS-3に。
SS-3はSS-1と同じところを再走。
タイムアップは必須ですな~
と思いながらゴールしたが、SS-1から1秒落ちた。ありゃ?
ここで前半の第一ステージの3つのSSが終了。
そしてスタート兼サービス会場に向った。
T大自動車部の面々はまだ戻って来ていなかった。
しゃーない、自分たちでクルマは応急処理して昼食をいただく。
各自の「自己申告タイム」が本部にあったので見に行く。
ん?? この段階で10台中5番手か。微妙だ。。
でも全日本にも出ている東日本戦常連のFさんとは3秒差。
この段階でトップのG先生とは27秒差。
え~~っ!!ヒットやスピンしてなければトップ争いしてたのか。。。
あんなにロスしたにもかかわらず、
非力なインプレッサがFさんやG先生のランサーエボ9と互角かそれ以上だったとは。。
(年式で言ったら10年も違うぞ。。)
Hクンと話したが、結局滑ったのはインプレッサならではの挙動だったのでは? という結論に達した。
すなわちタイヤの外側に荷重をかけるためにフェイントモーションを入れた途端に、
滑りやすい路面に乗っかりスピンしたのだろう、と。
どおりで途中の滑る路面で膨らんでしまったのか。。
ああいう滑る路面は電子制御のランサーなら案外安定してるからな~
第2ステージでは10kmのSSを2本使うので、大きく挽回できると目論んだオイラたち。
旧車でイマドキのアドバンテージのあるクルマに追いつくのか?
さてその目論見はいかに??







