「嫌いな食べ物ってあるんですか?」
最近よく行くバーの店員からの問いかけであり、もちろん答えの引き出しは一つ。
「ブロッコリーが嫌い」
昔からこの質問の類いは全てブロッコリーで返答するくらい、ブロッコリーがダメだ。しかも嫌いな理由が
「なんか、森を食べてるみたいのが受け付けない」なんだから話は弾む。無論、ブロッコリーは森ですらないし料理の色味担当であったり、茹でてマヨネーズをかけりゃ食べれる代物だろうが、僕はブロッコリーがダメである。言ってしまえば「食わず嫌い」なんて便利な言葉があるんだから、そこに収束するんすよ。世の中の嫌いな物は大体「~嫌い」で納めてりゃ、無難に生きていける世の中って不思議だね。

4月上旬
朝一の抽選から狙い台がほぼ取れないだろう番号を引き当て、開店までのしばらく間に他の店舗に移動。抽選無しで一般入場に舵を入れ、何かしらのお宝台を探すが、早々に見つからない。見つかるわけがない。なんせ抽選を受けた方々がお宝台に座ってる構図は言うまでもない。だからと言って諦めてはいけないのがパチスロ。時差オープンのお店に顔を出すと、まぁガヤガヤしてるわけですよ。そんなガヤガヤの中で、1ボックス丸々凱旋というスペースには客が全然いない。センサーは何かしらの反応を示し空き台を探すと、前日500以上ハマっている凱旋を発掘し、早速レバーを叩けば変更挙動は無い。末狙いとして打つものの、神と謳ってる凱旋。何も悪い事してないのになぜか投資の天罰が下るんじゃないか。貸し出しボタンを押す回数も早いとなると心が痛む。それでも毎度押す貸し出しボタンの先に光があると信じてやるしか、心が持たないからだ。
凱旋にとっての光はSGGなりPGGなり、一度でもそのフラグを引けたなら、そこからスタート地点だ。どっちにしろ起爆剤に成りうるパワーを秘めている。打つ度どちらかのフラグを念頭に思いながらやる事数ゲーム。太陽の戦車から引っ張って来た3の数字。通常からSGGを射止めたのである。
ここで冒頭の話に戻ると、僕は「~嫌い」で世の中収束出来るんじゃないかって。そう。SGG嫌いなんです。ビックリオッタマゲーな嫌いを告白するのも理由がある。SGG中のフェイク込みの右第一赤7ナビがどーしても出せないから嫌い。言葉を変えるなら、苦手。非常に苦手だ。それでも凱旋に挑むのは、SGGの凄さを知っているからだ。苦手なもんは苦手だが、数うちやれば何かしら見いだせるんじゃないか。
たった16G間のST方式で、1打1打気合いを入れ(ここでの気合いとは強打ではない!)、丹念にやってみたら右第一ナビが引ける。微かな希望を見いだしては赤7揃って数字が戻る。それでも気持ちはブレずにやったら今度はメデューサへ。
人間無知であればあるほど実は最強なんじゃないかと思うくらい、メデューサでやれる右上がり黄7からの数字が戻ったのである。望んでいなかったSGG-EXに突入。望んでいなかったわけではない。望むと出来ないと思ったから頭の中は右第一ナビだけを考えていたら、まさかのエキストラが付いてくる。
正確な上乗せ数はまったく数えておらず、ただ無心にレバーを叩き、パチスロ打ちながらガムシャラにやれた凱旋からは、




夕方前に十分なメダルを獲得。
今までSGGは嫌いだーなんて言ってたのが、今回のきっかけで「自称SGG職人」に勝手に昇進しました。やはり引こうと思うフラグは引けるんだね。勉強になった。

「ブロッコリーが嫌いだなんて、人生の半分損してますよ!」なんて言われても、それでもブロッコリーは食べないね。頑なに食べません。でも食べたら実はうまいかも…いや、ブロッコリーだけはご勘弁を。


※毎月1日と16日に更新します。