RYUJIのサブカル批評 -536ページ目

PLUTO 8巻/浦沢直樹×手塚治虫

マンガ「PLUTO」の最終巻を読了。


最後まで、豪華版で揃えました。お金が大変でした。

でも、作品の内容自体は、とても満足出来るものでした。(付録は、いらなかったと思いますが・・・・・・)


付録の2冊で物語を完結させると言うアイデアも、皆、文句言うだろうなぁーと思いました。

「他と違った事をやる」と言う志は買うが、このアイデアは正直いただけない。

批判は百も承知のうえだと思いますが・・・・・・。


採点/85点


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BILLY BAT 1巻/浦沢直樹+長崎尚志

マンガ「BILLY BAT」の第1巻を読了。


この時点で、採点するの難しいぞ、このマンガ。


未だに真相が解明されず、謎の多い「下山事件」。この迷宮入りした事件をベースに、物語は展開していく。

下山総裁をはじめ、当時の著名人が実名で登場しています。


僕は、本作が「下山事件」の真相に迫るマンガだと思っていたのですが、ラストの展開から、このマンガが、そういうところに向かっているのではなく、どちらかと言うと、「20世紀少年」に近い、壮大な物語を目指して描かれているマンガである事が窺えた。


浦沢直樹と長崎尚志の志は、やっぱり、とても高いところにある。


採点/80点


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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

DVDにて、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を鑑賞。


167分という長尺の映画にも関わらず、最後まで面白く鑑賞する事が出来ました。


僕は、本作を観ている間中、ずっと映画「フォレスト・ガンプ 一期一会」を思い出していた。

この映画は、邦題からして、「フォレスト・ガンプ 一期一会」と類似する点が多い。映画を観終えた後で、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」と「フォレスト・ガンプ 一期一会」の脚本は、同じライターが手掛けていると知った。どうりで物語の構成が似ている訳だと、妙に納得した。


この作品の難点を言うと、予想を超えた、斬新な物語の展開が最後まで無かった事だ。

映画を観る前から、観客が予想していた通りの物語が最後まで続く。それを驚きの少ない、つまらない映画と感じるか、予想通りの面白い映画と感じるかは、観た人によって、意見が分かれるところだろう。


採点/80点


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闇金ウシジマくん 15巻/真鍋昌平

マンガ「闇金ウシジマくん」の第15巻を読了。


うわーっ、このマンガ、悲惨さがエスカレートしてる。


本作の面白いところは、闇金の被害者となる登場人物よりも、闇金を経営している主人公の丑嶋の方が、真人間に見えてしまうところだ。


闇金融は犯罪だ。でも、本作に出てくる闇金の被害者に、僕は同情しない。やむを得ず、闇金から金を借りてしまったという人間は、本作には出て来ない。堕落した人間が、いつも、丑嶋の鴨になっている。

堕落した人間が、人生をやり直すには、実は、丑嶋のような存在が必要なのかもしれない。

世の中は、教科書通りには行かないものだ。


採点/75点


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団地ともお 14巻/小田扉

マンガ「団地ともお」の第14巻を読了。


この巻は、理屈っぽくなくて良かった。


主人公、木下友夫が、子供らしくて、とても可愛いです。

近所にこんな子供が居たら、可愛がっちゃうなー。


採点/75点


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ツィゴイネルワイゼン

鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」は、恐ろしい映画だ。

僕は高校生の時に、深夜のテレビで放送されていたこの映画を観た。

とても恐い映画だった。「不気味な映画」と言った方が正しいかもしれない。当時、夜中にトイレへ行けなくなりそうになった。

その時に受けたトラウマを克服する為、その後、何度もこの作品を観ているが、観る度に後悔する。「前観た時より、恐くなってね?」


しかし、この映画は、ホラー映画と言うジャンルでは決してない。ではないのだが、なんか出てるよ、幽霊が。本物の幽霊が多分、出ちゃってるよ。じゃなきゃ、有り得ないよ、このオドロオドロしさは。


原作は内田百閒の「サラサーテの盤」と言う小説です。僕は未読です。はっきり言って読む気がしません。読むと、夜、魘されそうです。


採点/90点


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時効警察 & 帰ってきた時効警察

僕はテレビドラマ「時効警察」と、「帰ってきた時効警察」両方のDVDボックスを持っています。

映画好きの方は、このテレビドラマを絶対に観ておくべきだと思います。そして、気に入ったんなら買うが良いさ。

僕はもう10回は繰り返し見ています。

いやぁー。テレビドラマ、侮るなかれ。


各話を撮ってる監督、三木聡、園子温、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、岩松了、オダギリジョー等など。

各話のゲスト、松尾スズキ、佐藤蛾次郎、村松利史、西田尚美、永作博美、鳥肌実、犬山イヌコ、片桐はいり、真木よう子、吉高由里子等など。

どうですか、観たくなりませんか?

かなり実験的な事をやってます。


何より、麻生久美子、すっげー可愛いです。

これ観たら、多分、男は皆、麻生久美子のファンになります。


採点/90点


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ベルリン・天使の詩

ヴィム・ヴェンダース監督の映画「ベルリン・天使の詩」を鑑賞。


名作なんですよねぇー、この作品。だのに、うーん・・・・・・。何か、不完全燃焼です。ご免なさい。

正直、ピンと来ませんでした。奇を衒った感じが、どうも僕の感性と合わなかったです。

この作品を「傑作」と言う人達は、所謂「インテリさん」だと思います。でも、この映画、ヒットしたんですよねぇー。うーん、分からん。


所々に挿入される「詩」も、意味が良く分からない。と言うか、良い詩と思えない。


唯一、面白いと思ったところは、ピーター・フォークが、ピーター・フォーク役で出演しているところ。彼は刑事コロンボの印象があまりにも強過ぎて、確かに役を付けるとしたら、本人役しかないと思う。日本で言う「渥美清」だな。


採点/60点

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前夜祭/小田扉

小田扉の短編マンガ集「前夜祭」を読了。


このマンガ、結構新しいのに何故か手に入り難いです。やっと購入出来ました。


いつもの小田扉ワールド全開です。哲学に満ちてます。

でも、「団地ともお」と同じトーンなので、そろそろ、この手法は飽きられそうです。

あまり哲学的な話に偏ると、説教臭くなる恐れがあるので、今後は、キャラクター重視で物語を構築した方が良いかもしれません。

娯楽に徹した小田扉の作品を期待します。


採点/70点


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TOKYO JOE マフィアを売った男

DVDにて、映画「TOKYO JOE マフィアを売った男」を鑑賞。


「東京ジョー」と呼ばれた男、ケン・エトーの壮絶な人生を追ったドキュメンタリー映画です。


日系人マフィアとして、恐れられていたケン・エトー。当時の捜査官が受けた彼の印象、実子の印象、実弟の印象、近所に住んでいた人の印象。様々な証言を元にして、「東京ジョー」の正体に迫ろうとしているのですが、彼を深く知れば知る程、彼の事が分からなくなります。ケン・エトーに限らず、人間というのは、そういうものだと思いました。


東洋人がマフィアの大物になるのは無理です。なのに、ケン・エトーがここまで伸し上がれたのは、彼の才能と、度胸と、人柄だと思いました。マフィアの世界でも、人柄は大切なんですね。


ケン・エトーは、とても人懐っこい笑顔を見せますが、見様によっては、とても不気味な笑顔にも見えます。魅力的な人物であったのは、間違いないでしょう。彼はマフィアじゃなくても、どの世界でも一流になれたと思います。


採点/75点


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