ベンジャミン・バトン 数奇な人生
DVDにて、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を鑑賞。
167分という長尺の映画にも関わらず、最後まで面白く鑑賞する事が出来ました。
僕は、本作を観ている間中、ずっと映画「フォレスト・ガンプ 一期一会」を思い出していた。
この映画は、邦題からして、「フォレスト・ガンプ 一期一会」と類似する点が多い。映画を観終えた後で、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」と「フォレスト・ガンプ 一期一会」の脚本は、同じライターが手掛けていると知った。どうりで物語の構成が似ている訳だと、妙に納得した。
この作品の難点を言うと、予想を超えた、斬新な物語の展開が最後まで無かった事だ。
映画を観る前から、観客が予想していた通りの物語が最後まで続く。それを驚きの少ない、つまらない映画と感じるか、予想通りの面白い映画と感じるかは、観た人によって、意見が分かれるところだろう。
採点/80点
ツィゴイネルワイゼン
鈴木清順監督の映画「ツィゴイネルワイゼン」は、恐ろしい映画だ。
僕は高校生の時に、深夜のテレビで放送されていたこの映画を観た。
とても恐い映画だった。「不気味な映画」と言った方が正しいかもしれない。当時、夜中にトイレへ行けなくなりそうになった。
その時に受けたトラウマを克服する為、その後、何度もこの作品を観ているが、観る度に後悔する。「前観た時より、恐くなってね?」
しかし、この映画は、ホラー映画と言うジャンルでは決してない。ではないのだが、なんか出てるよ、幽霊が。本物の幽霊が多分、出ちゃってるよ。じゃなきゃ、有り得ないよ、このオドロオドロしさは。
原作は内田百閒の「サラサーテの盤」と言う小説です。僕は未読です。はっきり言って読む気がしません。読むと、夜、魘されそうです。
採点/90点
時効警察 & 帰ってきた時効警察
僕はテレビドラマ「時効警察」と、「帰ってきた時効警察」両方のDVDボックスを持っています。
映画好きの方は、このテレビドラマを絶対に観ておくべきだと思います。そして、気に入ったんなら買うが良いさ。
僕はもう10回は繰り返し見ています。
いやぁー。テレビドラマ、侮るなかれ。
各話を撮ってる監督、三木聡、園子温、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、岩松了、オダギリジョー等など。
各話のゲスト、松尾スズキ、佐藤蛾次郎、村松利史、西田尚美、永作博美、鳥肌実、犬山イヌコ、片桐はいり、真木よう子、吉高由里子等など。
どうですか、観たくなりませんか?
かなり実験的な事をやってます。
何より、麻生久美子、すっげー可愛いです。
これ観たら、多分、男は皆、麻生久美子のファンになります。
採点/90点
ベルリン・天使の詩
ヴィム・ヴェンダース監督の映画「ベルリン・天使の詩」を鑑賞。
名作なんですよねぇー、この作品。だのに、うーん・・・・・・。何か、不完全燃焼です。ご免なさい。
正直、ピンと来ませんでした。奇を衒った感じが、どうも僕の感性と合わなかったです。
この作品を「傑作」と言う人達は、所謂「インテリさん」だと思います。でも、この映画、ヒットしたんですよねぇー。うーん、分からん。
所々に挿入される「詩」も、意味が良く分からない。と言うか、良い詩と思えない。
唯一、面白いと思ったところは、ピーター・フォークが、ピーター・フォーク役で出演しているところ。彼は刑事コロンボの印象があまりにも強過ぎて、確かに役を付けるとしたら、本人役しかないと思う。日本で言う「渥美清」だな。
TOKYO JOE マフィアを売った男
DVDにて、映画「TOKYO JOE マフィアを売った男」を鑑賞。
「東京ジョー」と呼ばれた男、ケン・エトーの壮絶な人生を追ったドキュメンタリー映画です。
日系人マフィアとして、恐れられていたケン・エトー。当時の捜査官が受けた彼の印象、実子の印象、実弟の印象、近所に住んでいた人の印象。様々な証言を元にして、「東京ジョー」の正体に迫ろうとしているのですが、彼を深く知れば知る程、彼の事が分からなくなります。ケン・エトーに限らず、人間というのは、そういうものだと思いました。
東洋人がマフィアの大物になるのは無理です。なのに、ケン・エトーがここまで伸し上がれたのは、彼の才能と、度胸と、人柄だと思いました。マフィアの世界でも、人柄は大切なんですね。
ケン・エトーは、とても人懐っこい笑顔を見せますが、見様によっては、とても不気味な笑顔にも見えます。魅力的な人物であったのは、間違いないでしょう。彼はマフィアじゃなくても、どの世界でも一流になれたと思います。
採点/75点