先生を流産させる会 | RYUJIのサブカル批評

先生を流産させる会

DVDにて、映画「先生を流産させる会」を鑑賞。

 

実際に起きた事件を基に描かれた作品です。

内藤瑛亮監督の映画「許された子どもたち」が面白かったので、同じく内藤さんが監督した本作を観てみました。

 

まず上映時間が62分なのが良いです。短いのが良いと言う訳ではなく、この内容は1時間で描くのがベストと判断し、上手く編集した監督の表現者としての潔さは評価出来ると思います。

 

おどろおどろしいタイトルですが、観客を惹きつける為に考えられたのではなく、実際に事件を起こした生徒がネーミングしたと知って驚きました。

 

僕自身は悪魔的な行動をする子供達が、ダメな大人になるとは全く思いません。思春期特有の自分ではコントロール出来ない感情もありますし、大人になる過程で様々なコトを学んで行き、他人のコトを思いやれる人間になって行くモノだと思っているからです。

 

本作の印象的なラストのセリフは監督の一番言いたかったコトであり、僕は「子供達に伝えたい言葉」としては、素晴らしいセリフだったと思います。(事件の首謀者であるミヅキを演じた小林香織さんの表情が秀逸でした)

 

採点/80点