101回目のプロポーズ | RYUJIのサブカル批評

101回目のプロポーズ

ブログ101回目突入記念。

「101匹わんちゃん」とどっちにしようか迷いましたが、ドラマ「101回目のプロポーズ」について取り上げてみたいと思います。


僕はこのドラマ、12話を通して5回位観ています。

このドラマは、「恋愛に関する逆説」を描いています。

「言葉よりも心が大事」ではなく、「心よりも、寧ろ、言葉の方が大事」。

「男だから潔く諦める」のではなく、「男だからこそ不屈の精神で諦めない」。

野島伸司は、こういう意外性を突くのが本当に上手いですね。


武田鉄矢、物凄くうざい。けど、武田鉄矢をキャティングした事で、このドラマが成功したのは事実だろう。


僕はこのドラマの脚本も読んでいるが、脚本だけ読むと、主人公の星野達郎は、武田鉄矢のような脂ぎったオッサンじゃなくて、もっと地味な感じ、例えば「大杉漣」のような男性がイメージされました。


興味深いのは、浅野温子が「最近の男性は、女性に優し過ぎて、バージンの女性が増えている」という台詞。18年も前(このドラマは1991年の放送)から、草食系男子が増えている点をこのドラマは指摘しています。

つまり、「草食系男子」という言葉自体は、最近使われだした言葉だが、実は「草食系男子」はずっと前から増え続けている。いや、増えていると言うより、割合から言うと、昔から、恋愛に関しては「草食系男子」の方が多いんだと思う。

「最近、草食系男子の方が多くなってきた」のではなく、「今も昔も、恋愛に関して男は、草食系の方が多い」のだ。

昔のドラマを観かえすと、時代と共に変わっていくものと、そうでないものが見えてきて面白い。


未婚の男性諸君、「男はハートだ!」なんてのは通用しないですよ。「言葉が大事」なんだってさ、「言葉」が。それは、昔も今も変わっていない気がします。


採点/90点


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