ポルノスター | RYUJIのサブカル批評

ポルノスター

映画監督の豊田利晃が、覚せい剤で捕まった時は、本当にびっくりした。

僕は豊田監督の大ファンだ。

中でも、監督デビュー作の映画「ポルノスター」は名作だと思う。


千原ジュニアの不気味な存在感に圧倒された。(現在放送中のドラマ「ぼくの妹」でも好演しています)

ジュニアには、ビートたけしや、泉谷しげると同じ才能を感じる。

演じていると言うよりは、彼等の中に元々ある「狂気」が、演技の中に滲み出ているような気がするのだ。


この映画を撮っていた時期に豊田監督が覚せい剤を使用していたのか定かでは無いが、僕はこの映画を観た時、「この監督は絶対、クスリをやっている」と周囲に話していた。

空からナイフが降ってくるシーンや、人の胸に何度もナイフを突き立てるシーン等など・・・・・・。「ポルノスター」には、普通の感性では想像し得ない、繊細でいて大胆なシーンが数多く見受けられる。それは本作に限らず、豊田監督の作品すべてに共通している。「狂気」と「ナイーブさ」とが作中に共存しているのだ。


今までに感じた事のない刺激を、豊田監督の作品からは感じ取る事が出来る。

豊田監督の4年振りの新作「蘇りの血」が公開される事が決まった。とても期待しています。


採点/90点


RYUJIのサブカル批評