マークスの山 | RYUJIのサブカル批評

マークスの山

映画「マークスの山」は、高村薫の小説を映像化した作品だ。

この作品は良くない点も沢山あるけど、崔洋一監督らしい、ハードボイルドな作品に仕上がっている。


特筆すべきは、主役の合田刑事を演じた中井貴一。ドラマ「スマイル」でも、良い味出してます。本当に良い役者になりましたね。


ドラマでは三浦友和が、映画「レディ・ジョーカー」では徳重聡が合田の役を演じていました。

でも、どちらも僕の考えていた合田のイメージには程遠いキャスティングでした。

中井貴一に合田の役を演じさせたのは大正解です。僕のイメージ通りでした。


合田というキャラクターは今までに無い、新しい刑事像です。僕も含めて、合田ファンは多いと思います。

ヒーロー的な格好良さではなく、合田の人間的なところにとても魅かれます。

「人間的」という言葉を言い換えると、「駄目なところ」であったり、「格好悪さ」であったり、「弱さ」であったり。

兎に角、そういうところが丁寧に描かれている作品が、僕はとても好きです。


採点/90点


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