今、手塚治虫のマンガ「ブッダ」の文庫本を1巻から読み返している。
これで読むのは3度目だ。何度読み返しても、面白い。
「ブッダ」(手塚マンガ全般に言える事だが)の特徴は、主要だと思っていた登場人物が、早々に呆気なく殺されてしまうところだろう。
それは戦争の経験が、手塚治虫の作品に少なからず影響していると思う。「死」は理不尽に突然訪れるものだ。
それは、北野武監督の映画にも見られる特徴だ。
「ブッダ」と聞いて、身構えてしまう人もいると思うが、マンガとしてとても面白く、良く出来た作品だと思います。
「良く出来た作品」なんて書くと、手塚フリークの人達は怒るんだろうな。
採点/95点